[女子選手権]昌平、宿敵・南稜を圧倒!仙台内定FW松井ら攻撃陣が6発 大会連覇へ王手

令和7年度埼玉県高校女子サッカー選手権大会準々決勝が4日に熊谷スポーツ文化公園東多目的広場で行われ、昌平と南稜が対戦。昌平が6-0で快勝し、大会連覇がかかる決勝に進出した。

昨夏の総体予選は南稜が優勝候補の昌平を2-0で撃破。昨秋の選手権予選、今夏の総体予選は昌平が3-0、4-0で勝利した。昌平・森田光哉監督も「一番嫌な相手」「3年生にとっては、この2年で一番苦しめられた相手」と話す、注目のカードは昌平が力を見せつける形で快勝した。

昌平は3-4-3でスタート。この日もWEリーグ仙台内定の注目FW松井美優(3年)が左右中央と顔を出しながら攻撃を牽引した。16分には右シャドーに入った山田仁菜(3年)主将が松井に預けて自らもゴール前へ。クロスのこぼれ球を右足で直接蹴り込んで先制点を奪った。

昌平はパスを繋いで敵陣に押し込み、MF福島紗羅メヘル(3年)がうまく反転しながらチームを前進させる。23分にはDF村松栞帆(1年)のクロスからMF勝山あゆみ(3年)がポスト直撃のシュート。30分には短いパスでサイドを変え、再び勝山のシュートがポストを強襲した。

一方、南稜もDF宍倉さくら(2年)、DF庄野歩乃佳(3年)のCBコンビを中心に粘り強い守りで最少失点を継続。奪ったボールをしっかりと繋ぎながら、10番MF高橋咲来夢(3年)主将、MF横山莉央(2年)を起点に攻撃を狙う。34分にはMF高橋未来(2年)が縦に抜け出して1対1を迎えたが、昌平GKロブソン莉彩那(3年)が冷静に距離を詰めてブロックした。

後半も昌平はスタートから松井がゴールに迫り、6分にはキーパーを外してシュート。これは宍倉がクリアしたが、11分に昌平は勝山のクロスに松井がドンピシャのヘディングを叩き込んで追加点。さらに16分には松井が左サイドで仕掛け、クロスに福島が頭で合わせて3-0とした。

南稜は18分、高橋のスルーパスからMF矢部実佐子(2年)が狙ったが、昌平はDF大橋凜(1年)がブロック。続くクロスもロブソンが反応した。昌平はこれまでの試合と同じく後半にメンバーを入れ替え。25分にはMF瀬戸陽南花(1年)のアシストからMF小澤真由(2年)がゴール。33分にはFW小河実夢(2年)のクロスから小澤がヘディングで決めて連続得点を奪う。

40+2分にはMF岡本明莉(1年)の左CKがオウンゴールを誘うなど、7得点を奪った昌平が宿敵に快勝。3大会連続の決勝進出を決めた。連覇がかかる花咲徳栄との一戦に向け、山田主将は「前回のインターハイ予選(決勝)が1-0。今回は前半からシュートを決めきる意識を持って、どんどんシュートを打って絶対に勝って、もう一回全国の舞台に戻りたい」と力を込めた。

石黒登(取材・文)

試合結果

昌平 6-0 南稜
1(前半)0
5(後半)0