[サザンクロス杯]浦和南、浦和東とのダービーを制し2大会ぶり4回目のV!夏の総決算となる和倉ユースで成長度合いを測る
浦和南高OB指導者のチームが一堂に会する「サザンクロスカップ」が行われ、決勝は浦和南と浦和東のダービーとなった中で、浦和南が1-0で勝利し、2大会ぶり4回目の優勝を飾った。
「名門浦和南高校サッカー部OBの県内指導者が一堂に会して、各チーム力向上及び親睦、そしてサッカー王国埼玉の復活を目指す」ことを趣旨とした大会で、14回目の開催となった今年は浦和南、浦和東、所沢中央、越谷西、草加、所沢、川口青陵、山村国際、伊奈学園、郁文館、越ヶ谷、川口工業が参加(浦和西、大宮光陵はB戦のみ)。決勝は浦和南と浦和東のカードになった。
前半はスコアレスで終えた中で、勝負が動いたのは後半の立ち上がりだ。1分、浦和南はセンターサークル付近でファールを獲得すると、DF木村誠人(3年)のFKからゴール前に入り込んだDF嶋田翼(3年)がヘディングで流し込んで、今大会2点目となるゴールで均衡を破った。
浦和東はFW金響生(3年)をポイントに攻めようとするが、なかなか決定的な場面を作ることができず。浦和南は終盤もセットプレーなどから力強く攻め、22分にはこぼれ球を嶋田がボレーシュート、24分にはFW岡田泰理(3年)がすらし、ファーでDF稲垣嶺(3年)が触れば1点という場面も。追加点とはならなかったが、1-0で勝利した浦和南がタイトルを奪還した。
大会を通じて3得点を挙げ、MVPに選ばれたMF大塚逸平(3年)は「サザンクロスカップは浦和南のOBたちが集まっている大会。なのでやっぱりその大元になっている自分たちが勝たないといけないっていうのはずっとコーチ陣からも言われていて、自分たちもそれを自覚してやっていたので、その“絶対に負けない”っていう点で力強く試合できたなと思います」と話した。
浦和南は総体予選準決勝で昌平に0-4敗戦。「夏負けて鍛えてやっている中でこの大会も鍛えながら動けるかどうか」をチェック。7月は福島に遠征、戻ってからは10度近く違う環境で身体を慣らすところから始めた中で濱田駿コーチは「まだまだ足りないところが多かった」と話す。
「まずは個人の能力を上げようと。昌平とやっても、西武台とやってもそうですけど、スピード感だったり、当たりの強さっていうのはプレミア、プリンスにいるレベルは全然違う」と個人能力のアップにフォーカス。そのうえでリーグ戦では勝ちきれないことが続いている状況で「最後まで粘るところだったり、最後まで隙を作らずやり続けるとかっていうところはやっぱり懸けてきている。そこをもう一回突き詰めようって、精神的に強くなろう」と取り組んできたという。
「和倉に行ってどうなるか。どのくらい粘り強くなれたか、最後の試しに行こうという形でやっています」。6日からは和倉ユースに出場。大塚は「和倉で戦う相手は基本的に格上のチーム。どれくらい自分の力が試せるかっていうので、自分としてもどんどんチャレンジしていけたらなと思います」。この夏の総決算となる和倉で成長度合いを測り、後期リーグ、選手権に繋げる。
石黒登(取材・文)
試合結果
浦和南 1-0 浦和東
0(前半)0
1(後半)0