[総体]シュート2本で2得点、昌平が阪南大高を下しベスト8進出!「チャレンジャー」として準々決勝・大津とのビッグマッチへ

令和7年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技は28日にJヴィレッジで3回戦が行われ、昌平はCB伊藤隆寛(3年)のヘディング弾などで2-0で阪南大高(大阪)に勝利し、2大会連続の8強に進出した。翌30日の準々決勝は大津(熊本)とのビッグマッチとなった。

昌平は初戦からメンバーを2枚を入れ替え、DF安藤愛斗(3年)に代わってU-16日本代表DF笠原慶多(1年)が右SBに入り、1トップのポジションにはFW白須裕基(2年)が入った。

立ち上がりからボールを持って進めた昌平だが、この日は引いて守ってくる相手の守備ブロックを崩せず苦戦。ゴール前に侵入できず、逆にセットプレーなどから失点しそうな場面もあった。

それでも昌平は前半28分、右CKを獲得すると10番MF山口豪太(3年)のキックに伊藤が飛び込んで頭でゲット。「やっぱりお互いに点が欲しい時間帯。絶対に決めてやろうっていう気持ちで中に入ったので決められて良かったです」。この試合最初のシュートを点に結びつけた。

伊藤は前半終了前にもCKからファーでリターンしチャンスメイク。また、セットプレーの守備のところでも186cmの長身CBは空中戦で跳ね返し続けるなど、“高さ”で存在感を放っていた。

後半もMF長璃喜(3年)が3人の間を縫って侵入する動き。13分にはMF佐伯優斗(3年)、FW島田大雅(2年)というスタート組とは色の違う2人をピッチに送り出す。「外から見ていて、背後のアクションとか全然ゴールに向かえていなかったので、自分が入ったらゴールに向かうプレーを増やして点を取ってやろうと思っていました」という島田が裏抜けで変化を加える。

すると30分、笠原の縦パスに島田が裏に抜け出し。ボールはやや足下に入ったが、冷静に立て直して左足で流し込み、途中出場から2試合連続でのゴールを決めてリードを2点と広げる。

終盤に危ない場面を作られたところもあったが、伊藤が的確にゴールカバーに入るなどきっちりと守備。秋田商戦では終了前に1点を決められていたこともあったが、この日は反省を生かした。シュート2本をそのままゴールに結びつけた昌平が2-0で勝利し、準々決勝進出を決めた。

準々決勝は大津とのビッグマッチ。芦田徹監督は「こっちがビッグかどうかは別ですけど、でも間違いなくこっちが明らかにチャレンジャー。そこも含めてしっかり準備をしてやりたいと思います」と挑戦者の姿勢を崩さず。「楽しみです」とした山口は「自分たちが上に行くんだっていう強い気持ちで臨みたい。やっぱり日本一を取ったのは去年の話なので。今年連覇にチャレンジできるのは自分たちだけなので、そこにチャレンジしていけたらなと思います」と熱を見せた。

石黒登(取材・文)

試合結果

昌平 2-0 阪南大高
1(前半)0
1(後半)0