[学総]西武台新座中、朝霞一中に4発快勝で県切符!大一番で2得点のFW吉井斗真「もう最高でした」

令和7年度朝霞地区学校総合体育大会の最終日が6月24日に行われ、前年覇者の西武台新座中は準決勝で朝霞第一中に4-1と快勝。連覇を目指す県大会(7月19~)への出場を決めた。

西武台新座中は前半5分、MF西澤新斗がキーパーとの1対1をきっちり流し込んで先制した。

守備面では相手のドリブルに対し、粘り強く対応。後ろでは関東GKキャンプにも選出された岡田悠汰が声を切らさずにチームを引き締め、ハイボールへの対応などでも安定感を見せていた。

後半はエースFWの吉井斗真が躍動。16分、DF薄井士苑が右サイドで粘ってグラウンダーのクロスを入れると、吉井がエリア内で収めてうまくコントロールし、押し込んで貴重な追加点。得点後には西武台新座中の頭文字の「S」を手で作って仲間たちとともにセレブレーションした。

朝霞第一中も22分、MF冨岡陽太主将が決めて1点を返したが、西武台新座中はその3分後、MF佐藤壮悟の縦パスに「あれは自分的にも縦でもう行ってやろうと思っていて」という吉井が反応し裏抜け。最後は冷静に右足で流し込んで、勝負を大きく手繰り寄せる3点目を決めた。

県大会掛けの試合で2ゴールの吉井は「もう最高でした」と笑顔。得点機のような抜け出しや推進力が武器のCFは前半から中盤にスペースを空けるべく果敢に裏へ。その上で「全部を決めてくれるっていうか、もうどんなボールでもちゃんとゴールに押し込むっていうのが好きですね」と話す、フランス代表FWキリアン・ムバッペのように得点力の部分でもチームを牽引した。

28分には佐藤のドリブルから吉井が落とし、西澤の左足シュートがクロスバーを叩く場面も。終盤も攻め込み、31分には佐藤がキーパーが前目のポジションを取っているのを見逃さずにロングシュート。これはクロスバーに弾かれたが、こぼれ球をMF川元太陽主将がプッシュしダメを押した西武台新座中が4-1で勝利し、連覇を目指す県学校総体への出場切符を獲得した。

石黒登(取材・文)

試合結果

西武台新座中 4-1 朝霞第一中
1(前半)0
3(後半)1