[関東大会]武南が佐野日大を振り切り2回戦へ!県予選で課題となった守備も大会前のリーグ戦に引き続き「0」を継続

令和7年度関東高校サッカー大会が24日に埼玉県を舞台に開幕。各都県2位のチームによるBグループの戦いに臨んでいる武南は1回戦で佐野日大(栃木県)と対戦し、1-0で勝利した。

武南は中盤でボールを繋ぎながら、FW塚田恵斗(2年)をターゲットに攻撃。前半17分にはDF倉本健二(3年)の縦パスを起点にMF田中理月(3年)、MF渡辺悠(2年)と連動し、塚田がゴール前に抜け出し。しかし、シュートは相手のブロックに遭い、ゴールとはならなかった。

全体を通して攻める時間が多かったが、32分にはセットプレーからピンチも。ロングスローからのこぼれ球をFC LAVIDA出身の佐野日大FW田中陽大(3年)が右足を振り抜いたシュートがコースを捉えたが、ここは同クラブ育ちのGK金昶銖(2年)がファインセーブで防いだ。

38分にはDF滝沢大輔(3年)のフィードを塚田が収めて決定機を作ったが決めきれなかった。武南は後半、MF関口海龍(3年)を投入。すると「もう点を決めることしか考えていなかった」というアタッカーが試合を動かす。15分、ゴール前で塚田が仕掛けてスルーパスを送ると、混戦を収めた関口が右足で流し込んでゲット。これが決勝点となり、武南が地元での初戦を飾った。

武南はこの日まで試験で応援団が駆けつけられず。選手たちも前日まで必死に取り組んでいたこともあり、身体もやや重かった。内野慎一郎監督も「内容としては不甲斐ない内容。ロングボールの対応もまったくできない、セカンドボールを拾える回数も少なかったですし、拾った後のバラバラ感、そこを修正できなかった。やっぱり苦手なチームでしたよね」と試合を振り返った。

それでも県予選では失点が続いていた中で、大会前のS1リーグ・西武台Ⅱ戦に続き失点0を継続。好守で支えた金は「ずっとチーム的に失点が減らないみたいな、すごく大きい課題を持っていて、自分的にも結構どうすればいいかとか常に考えていたんですけど、S1リーグの西武台戦とか今大会も無失点で終われているのであそこは一歩成長できているのかなと思いますし、これからも失点には常にこだわっていきたい」と次戦以降もクリーンシートを狙うことを誓った。

石黒登(取材・文)

試合結果

武南 2-0 佐野日大
0(前半)0
2(後半)0