[川口カップ]川口市立が大会連覇! 「自分たちより強いチームに勝つ」。今年はトーナメントでS1を撃破し、上位進出を狙う
第21回川口市長杯川口カップサッカーフェスティバルは3月27日に決勝が行われ、川口市立が3-1で東京成徳を振り切って大会連覇を達成。県陽時代を含め、4度目の優勝を飾った。
同日行われた準決勝は川口市立がFW浅田奏汰(新2年)の2点を含む5-1で川口北に快勝。東京成徳は1-1からのPK戦の末に川口東を下し、ファイナルは昨年と同カードとなった。
川口市立は前半4分、浅田がゴール前でボールをキープするとMF塚田凜玖(新3年)がインナーラップ。「良い感じに繋いで、裏に抜けて、FWが困っているかなと思ったので中で受けられた。(最後は)流し込めて良かったです」。キーパーも前に出ていたが、冷静に沈めて先制した。
しかし、10分に左クロスから東京成徳MF本吉倖生(新3年)に決められて同点に。ゲーム主将のMF齋藤羽(新3年)は「先制した後、すぐに失点しちゃったので、そこはしっかりもっとみんなでコミュニケーションを取った方が良かったなっていう反省はあります」と振り返る。
それでも修正し向かえた後半6分、FW阿部竜季(新3年)が前から果敢にプレスをかけてボールをカット。「先生からあそこは狙えると言われていた」と良い守備からのゴールで勝ち越す。
守備では14分、相手の決定機でDF其田瑞生(新3年)がカバーに入り、得点は許さず。21分、GK高梨結生(新3年)のパントキックに抜け出た阿部がこの日2点目を奪い、勝負を決定づけた。MVPに選出された阿部は「最初はあまりうまくいかなかったんですけど、日を追うごとにちょっとずつ調子が上がっていった」とコンディションを挙げ、大会を通じて6得点を挙げた。
昨年は上級生が多かったこともあり、高梨やけがで欠場したDF阿部龍大(新3年)らを残し、チームも大きく様変わり。今年のチームについて岩井厚裕監督は「一生懸命やる選手が多いので、そういう意味ではチームとして去年みたいな個々で打開できる選手は少ないけれど、全体として、チームとしては少しずつ向上してきているんじゃないかなというふうに思います」と話す。
昨年は1年目の県リーグでS2Aリーグ5位と結果。新年度も同じS2を戦う。一方で昨年はトーナメントでS1の壁を崩すことができず。岩井監督も「そういう上のチームに勝っていけるような精神力も必要だし、やっぱりもっともっと精度も強度も上げて、頭を使ってやらないといけない」とした。関東予選に向け、齋藤は「しっかり結果を残して、戦うところを戦って、しっかり自分たちより強いチームに勝って、良い成績を残せるように頑張りたい」と意気込みを語った。
石黒登(取材・文)
試合結果
川口市立 3-1 東京成徳
1(前半)1
2(後半)0