[埼玉県3rdリーグ]正智深谷が2年ぶり2度目のV!全国控えるフットサルでの2冠も含め、サードチームが3冠達成

5年目を迎えた埼玉県3rdチャレンジリーグ。今年は正智深谷が2年ぶりとなる優勝を飾った。

今年、サードチームはこれに加えて「JFA第11回全日本U-18フットサル大会埼玉県予選」「埼玉県U18フットサルリーグ」も制覇し、3冠を達成。1月にはフットサルの全国大会も控える。

「どうしてもトップ、セカンドと同じような練習をやっているだけだとなかなか追いついていけないので、ちょっと違った角度から刺激をっていうところで。フットサルってすごく要項も整備されていて、ただ細かくやるだけでもダメだし、ロングパスで飛ばしたり、ショートパスを使ったり、ディフェンスは組織的にやったり、セットプレーなんかもすごくデザインされていたりするので、子供たちからするとすごくサッカーの構造を理解してくれるので、それをうまく使いながら、サードチームの強化にも当てられたっていうのが今シーズンでした」(若松徹朗コーチ)

初優勝だった一昨年はフットサルで県内を突破できず、逆に昨年はフットサルで関東大会出場を果たしたが、サードリーグのタイトルは取れなかった。若松コーチは「両方取れたのは今回が初めて。本当に3年生を中心によくまとまってくれたなっていうのが思うところですね」と話す。

また、サードリーグについても「とにかく子供たちがこの3rdリーグがすごくモチベーションになっていた」(コーチ)。大会MVPに輝いたMF坂本大空(3年)は「自分たちはトップチームじゃなくて、サードチームなんですけど、その中でも腐らずに自分たちで「サードリーグ優勝」っていう目標に向けて1日1日を大切にしてやってきて優勝できてとても嬉しい」と喜んだ。

「この代の特徴としては、すごく元気の良い子が多くて、例年に比べると発信力が高い子たちが多かったのがよかったのかなと思います」。シーズン当初は人のせいにしてしまうなど、その発信力が違う方向に向いてしまうこともあったが、フットサルを通して成長しながら自分にベクトルを向けて試合の中で修正できるように。坂本も「2年生と3年生がいたので、その学年の壁っていうのを最初はすごく実感してしまって、最初の武南戦とかもあまり良い形でできなくて負けてしまって。若松先生の指導のもと一体感っていうのがだんだん生まれてきた。個人では劣っているところもあったんですけど、チーム力として優勝できたかなと思います」。黒星スタートとなった中で3年生を中心に徐々に一体感を増しながら8勝2敗という好成績で駆け抜けた。

石黒登(取材・文)