[中学]流動的に動き後半4発! 川口領家中が市3位で10年ぶりの県大会、初の新人大会へ

令和6年度川口市民体育祭は最終日が9月24日に青木町公園で行われ、3位決定戦は後半にゴールを重ねた領家中が4-0で元郷・仲町・榛松中合同を下し、新人大会への出場権を獲得した。

「相手が守備をしっかりと頑張るチームだっていうことはわかっていたので、ずっといつ刺せるかなと思ってたんですけど、慌てずにボールを繋ぎながら、ギャップとかを狙いながら刺せるところで刺そうという話はしていたので、それが後半にうまく先制点が取れたのが良かったですし、コーナーで2点目を刺せたのがすごく大きかったなと思います」(領家中・杉本卓也監督)

領家中は前半、元郷・仲町・榛松中合同の堅守もあり、なかなかゴールまで行くシーンを作れなかったが、後半は自分たちのやりたいことを明確にしながら慌てずにプレーし、大量点に繋げた。

3分、MF當間啓人(2年)の横パスからMF林涼太(2年)が個でひとり交わし、右足ミドルでキーパーの手を弾きながら叩き込んで先制。さらにその3分後にはMF櫻井史悠(2年)の正確な右CKからゴール前に入ったMF石綿ナオキ(1年)がボレーで合わせて追加点とした。

元郷・仲町・榛松中合同は11分、MF中村凌穹(2年)が狙ったが、相手のブロックに遭ってゴールとはならず。その後も領家中が主導権を持って展開。29分には當間のクロスからFW守弘良希(2年)が走り込んで綺麗にヘディングでゲット。31分には後半も再三にわたりゴールに迫り続けていた當間がエリア左からニアサイドを打ち抜いてダメ押しとなる4点目を奪った。

領家中は2014年の学校総体以来、10年ぶりとなる県大会の出場切符。チームのキーマンは櫻井、當間の2人のアタッカーだ。夏にクラブチームから転籍した櫻井は「サイドとか中盤から持って行く時のドリブル」が武器で、3位決定戦でも随所で違いを作り出していた。一方の當間も前線でポイントとなれる選手。この日は見て欲しいと話すパスやクロスで2アシストしつつ、終盤には「(あの場面は)自分で決めたいっていう気持ちが強かった」と自らネットに突き刺した。

前線では2人が自由な発想でポジションを取りながら起点となってアタックを牽引しつつ、空いたスペースに周りの選手たちが入っていく動き。また、ボランチ2枚が3バックの脇に入りながらボールを動かし、空いたギャップを櫻井、當間が突いていくなど流動的なスタイルを見せた。

櫻井は「新人戦で領家は県大会は初らしいので、目標はベスト8、ベスト4ぐらいまで目指して頑張って行きたい」と意気込み。残り1ヶ月でさらに成長しながら県の舞台での躍進を目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

元郷・仲町・榛松中合同 0-4 領家中
0(前半)0
0(後半)4