[高校女子]大会4連覇を狙う花咲徳栄が15発と圧倒!1年生FW柾谷雫が4ゴール

令和6年度埼玉県高校女子サッカー選手権大会は27日に2回戦の2日目が行われ、花咲徳栄は埼玉平成と対戦。FW柾谷雫(1年)の4ゴールなど、15-0と圧倒して3回戦進出を決めた。

大会4連覇を狙う花咲徳栄が強さを発揮。前半から相手に合わせることなく、ボールを失っても攻守の切り替え早くすぐに回収し多くの時間を相手コートでプレー。引いてくる相手に対してボランチの位置からのロングシュートやワンタッチパスを使いながら連続してゴールに迫った。

1分、DF村田叶海(3年)が先制すると、9分には左右に揺さぶりをかけながら最後はFW柾谷雫(1年)がゲット。10分にはボランチの位置でゲームを作りながら「前線だけじゃなくて、自分たちからも点が生まれるように意識していました」と話すMF山本莉音(3年)が自らが起点となった攻撃でDF宍戸楓花(3年)のクロスにゴール前に入り込み頭でネットを揺らした。

11分には柾谷がロングシュートで決め、18分にはMF米彩寧(1年)の右CKが直接イン。その後も22分に今大会は再び攻撃的なポジションを担う10番の井上らら(3年)のクロスに柾谷が、25分には井上がロングシュートで次々と加点。28分には再度、柾谷がスコアを重ねた。

柾谷は前半だけで4得点の活躍。「引いてくる相手にやっぱりFWが決めないと勝てないと思ったので、絶対に点を決めようと思ってピッチに入りました」という1年生はFWを始めてまだ4か月弱と日は浅いが、練習から意識するゴールに向かうプレーを発揮し前で存在感を放った。

後半もメンバーを入れ替えた中で勢いを落とすことなく攻撃。7分にFW田島咲季(2年)がゴール前の混戦を決め、9分には右CKから村田がヘディングでこの日2点目を決めたのを皮切りにゴールを量産。さらにMF田中伶弥(3年)が2得点、FW沼口珠理(1年)が1得点を加えると、終盤には田島が連続得点でハットトリックを達成。初戦は15-0と圧倒して勝利した。

ここ3年は県大会を取りながらもいずれも関東大会で敗退。全国大会を逃してきた。今年から女子はレギュレーションが変わり、各県の優勝チームが全国大会のチケットを手にすることになった中で山本は「3年間全国大会を逃しているので、自分たちの最後の代で全国に行きたい」と意気込み。そのためにも「全員で勝てるように一戦一戦戦いたい」とますは目の前の戦いに臨む。

石黒登(取材・文)

試合結果

花咲徳栄 15-0 埼玉平成
8(前半)0
7(後半)0