草加東が志木に6発快勝!次戦は強豪・浦和西と、自信深める守備を軸に大物食いを狙う

第103回全国高校サッカー選手権大会・埼玉県一次予選会が開幕。24日は1回戦の2試合が航空公園で行われ、志木と草加東の一戦は6-0で志木が勝利し、28日の2回戦進出を決めた。

立ち上がりのゴールが試合の趨勢を決めた。草加東は立ち上がりの志木の攻撃を凌ぐと前半5分、「自分がもう決めるっていう想いでこの大会に臨んでいた」と話すMF坂田充瞭(3年)がFW横田陸人(2年)のスルーパスに抜け出し、キーパーとの1対1を冷静に沈めて先制した。

さらに15分にはMF吉川紫結(3年)のパスを預かった横田が「前が空いていたので」と右足を振り抜いてゲット。中嶋悠監督も「横田の2点目が大きかった」と話す。36分には前線からのプレスからボールをカットしたFW細野凌成(3年)が自ら沈めてリードを3点に広げた。

後半5分には「チームで俺に当ててからみたいな攻撃プランがあって、自分で持てて、アシストできたっていうのがやっぱりでかいです」という細野が持ち味のキープから起点になる働き。中盤でボールを収めると、ターンからスルーパスを供給。これを吉川が左足で豪快に突き刺した。

17分には相手DFが浮き球の処理にもたついたところを見逃さず坂田がこの日2点目とすると、26分には途中出場組が絡んでのゴール。FW松本空(2年)がドリブルで運び出しシュート。これは相手GKに弾かれたが、こぼれ球をFW小野翔琉(2年)が詰めてゴールショーを締めた。

6得点というところに目が行きがちだが、中嶋監督は無失点で抑えた守備面を評価。右SBのDF栁井秀斗(3年)主将は相手のシュートに対し、しっかりとブロックに入り決定機を摘んだ。今季は所属する東部支部2部でも9試合を終えて1失点で無敗の首位。柳井は「3-1よりも2-0の方がいい。得点よりも無失点ということを意識して試合に毎回入っています」と語った。

志木はスピードのある左のFW川辺隆雅(3年)がドリブルで抉り、そこから10番FW鍛治田海凪(3年)やFW圓山大樹(3年)が迫ろうとしたが、ネットを揺らすことはできなかった。

2回戦は強豪・浦和西との試合。エースストライカーの細野は「自分が決めてみんなを勝たせたい。絶対に勝って、決定戦も勝って、県大会に行きたい」と話し、栁井主将は「(守備は)もうゼロで入って、何が何でも(点を)入れて勝ちたい」としっかりとした守備から大物食いを狙う。

石黒登(取材・文)

試合結果

志木 0-6 草加東
0(前半)3
0(後半)3