[学総]青木中、川口東中を下し8年ぶりの県大会出場! 県南大会を含め「楽しみ」な夏へ

令和6年度学校総合体育大会川口予選の3位決定戦が24日に青木町公園で行われ、青木中と川口東中が激突。互いに譲らず、1-1からのPK戦の末に青木中が勝利し、県大会出場を決めた。

青木中は前半21分、プレーメーカーの10番MF荒川遼大(3年)が中盤でボールを収め、スルーパス。これにこの日、トップとして起用されたMF古川煌大(3年)が絶妙なタイミングで抜け出す。古川は冷静にキーパーを交わすと、無人のゴールに右足で流し込んで先制点とした。

その後も青木中はMFウバ・ウインフリー(3年)が縦の速さを発揮。31分にはMF中谷虎之介(2年)のクロスに抜け出しボレーで合わせたが、惜しくも枠を捉えきることはできなかった。

一方、先制点を許した川口東中はトップ下の10番MF田沼優空(3年)主将が組み立てに、仕掛けに存在感。23分には個人技からエリア右を抉り、触れば1点というチャンスを作り出す。前半はゴールに結びつけることができなかったが、後半5分、中盤でボールを奪い返すと、キーパーのポジショニングを見てロングシュート。これがネットに吸い込まれ、同点に追いついた。

その後も川口東中は田沼が前線に絡んでゴールに迫る。青木中は後半苦しい時間帯が続いたが、DF内田隼斗(3年)主将、DF岡田丈(3年)のCBコンビを中心に粘り強い守りで5分ハーフの延長戦も含め追加点は与えなかった。PK戦は9巡目まで回る接戦となった中で青木中が7-6で勝利。準決勝の戸塚西中戦もPK戦までもつれ込んだ中で悔しい敗退。それだけに白倉裕三監督は「準決勝の反省がだいぶ生きたのかなと。最後まで集中を切らさずに、PKが終わるまで勝ちたい気持ちを切らさずにできたのが今日の勝因かなと思います」と言って選手を讃えた。

青木中は白倉監督1年目の学校総体以来、実に8年ぶりの県大会出場となった。「正直3年前は「この子たち大丈夫かな」っていうくらいの能力だったんですけど、ちょうど自分の学年で、本当に3年間上手に温めて、温めて、うるさく言ってきてっていう成果がここに来て出てきた」。今年は7月の学総に加え、8月の高円宮杯U-15県南大会の出場権も獲得。「本当に楽しみですし、充実した夏休みにしてほしいですね」。青木中のチャレンジングで楽しみな夏が幕を開ける。

石黒登(取材・文)

試合結果

川口東中 1(6PK7)1 青木中
1(前半)0
0(後半)1
0(延前)0
0(後半)0
6(PK)7