GRANDE、1FCとの埼玉勢対決を制し今季初白星! 劇的勝利に感情を溢れさせる場面も「勝ち以上に収穫はある」/関東U-15リーグ2部

関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Bの第2節が17日に行われ、埼玉勢対決は終盤に得点を重ねたGRANDE FCが1FC川越水上公園に3-1で競り勝ち、 今季リーグ初勝利を飾った。

2週前の開幕戦でGRANDEは横浜F・マリノス追浜に、昇格組の1FCはFC東京U-15むさしに敗れ、黒星スタート。ともに今季初白星を目指した埼玉対決はGRANDEに軍配が上がった。

GRANDEは強度の高いプレスと、切り替えの速い攻撃からMF天野陽路(新3年)の抜け出しを狙う。立ち上がりから圧をかけていくと、前半34分、CB藤田勇雅(新2年)の左コーナーキックからキャプテンのMF甲斐響太郎(新3年)が得意のヘディングで合わせて先制した。

一方、1FCもCB石川大翔(新3年)が軸となり粘り強く守ると後半に入り反撃。FW池田賢生(新3年)主将、MF綿貫虎児(新3年)を中心に相手コートでプレーする時間を増やしていく。

すると14分、綿貫のスイッチを入れる縦パスから、クロスの混戦をMF木佐光(新3年)がゴールに運んで同点とする。21分には左からの崩しでDF田中晴道(新3年)がゴールに迫った。

GRANDEは前節、押し込みながらもコーナーのこぼれとカウンターからの失点で敗戦。まずは守備の意識を高めて臨んだ中でそこの修正はできたものの、攻撃面で意識を欠く部分もあった。

それでも37分、ゴール前の混戦で「1-1の状況でやるしかないと思っていた。しっかり身体を張ることができた」という甲斐が混戦を沈めてこの日2点目とすると、44分には相手セットプレーからの高速カウンターから俊足の天野が抜け出して冷静に流し込み、勝負を決定づけた。

劇的勝利にゴール後は感情を爆発させて喜ぶ姿も。今年の代は小5、6といった多感な時代にコロナが直撃したこともあり、学校等でもなかなかはしゃいだり、騒いだりすることができず、感情を表に出せない部分もあったという。坂口照幸監督は「勝ち以上に収穫はあるかなと。(こういった感情が)もっともっとリーグ戦を通して出てくれば、プレーも良くなってくると思う」。まだまだ攻守で課題もあるが、これをひとつのきっかけにして感情が出てくることを期待した。

石黒登(取材・文)

試合結果

GRANDE FC 3-1 1FC川越水上公園
1(前半)0
2(後半)1