松山女子は10発快勝で8強!大山望愛は右SH、CBで質の高いプレーを見せつつハットトリックを達成

令和5年度高校女子サッカー選手権大会の3回戦が9月2日にSFAフットボールセンターほかで行われ、松山女子と宮代が対戦。松山女子が10-1で勝利して、準々決勝に進出を決めた。

立ち上がりの連続ゴールで勝負を決めた。松山女子は前半1分、MF大山望愛(3年)のパスからMF武田萌生(3年)が決めて早々に先制。4分にはシュートのこぼれ球をMF鈴木凜音(3年)が、その1分後には大山が個人技でキーパーを外して流し込み開始5分で3得点を奪った。

その後も10番の山崎依茉(3年)、中村悠愛(2年)のボランチコンビを中心にゲームを組み立てながら攻め込む。22分には大山がドリブルで引きつけマイナスのクロスをFW内藤梨乃(3年)がゲット。23分、25分には武田が連続ゴールを挙げて早々とハットトリックを達成した。

前半クーリングブレイクまでに一挙6得点。江口洋監督は開始早々の3得点を含め「早い時間帯に点が取れて、気持ち的なアドバンテージができて、自分たちのサッカーができた」と振り返る。

宮代も2回戦の叡明戦でハットトリックを記録したMF村岡弥琉穂(2年)が34分、キーパーの頭上を越すミドルシュートを突き刺して1点を返して前半を終えたが、後半も松山女子はメンバーを入れ替えながら優勢にゲームを進め4得点。5分にDF森いろは(3年)がゴール、16分には途中出場のMF栗原帆乃香(3年)のクロスから武田がニアサイドに走り込んで合わせると、18分、24分には大山が加点して、10-1と相手を圧倒する形でベスト8進出を果たした。

中核を務める大山は、前半は右サイドハーフとして、後半頭からはCB、中盤以降は再び前にポジションを移した中で両方で質の高いプレー。その中でもハットトリックを記録したほか、前目のポジションをやっている場面ではチームの7得点中6得点に関与する活躍を見せた。「個人で行って決められた部分も良かったと思うし、ゴールに関わっていくプレーが結構できた」と話す。

また、左サイドハーフの武田はこの日は先制ゴールを含む4得点をゲット。「自分の先制点でチームが勢いに乗って行けたので良かった。自分の持ち味のスピードを生かせた」と笑顔を見せた。

石黒登(取材・文)

試合結果

宮代 1-10 松山女子
1(前半)6
0(後半)4