国際学院が3大会ぶりの初戦突破! 翌日の2回戦も制し、ベスト16に進出
令和5年度全国高校総体・県予選1回戦(3日、浦和南会場)。S2所属の国際学院と1次予選から勝ち上がった東野の一戦は4-1で国際学院が勝利し、3大会ぶりの初戦突破を果たした。
2019年大会は4強に進出しているものの国際学院はここ2年、総体予選はいずれも初戦敗退(2020年は中止)。酒井宏治監督は「いまの3年は初戦を抜けるという経験をしていないので、気負ったり、うまくいかない時にうまくいかないプレーになったりというのが嫌だなと思っていたんですけど、入りから集中してやってくれた。とにかく初戦を取れて良かった」と語った。
立ち上がりからイニシアチブを取って攻撃を展開すると8分、DF坂輪世成(2年)の右CKを主将のDF内田康哉(3年)がヘディングで折り返し、MF黒澤成海(3年)が決めて先制した。
16分にはGKから丁寧に繋ぎ、坂輪の縦パスに「練習でも裏抜けの動きを話しあっていたのであれは練習通り」という10番のMF田口凪琉(3年)が反応。ドリブルで持ち込み最後は角度のないところから冷静に流し込んだ。さらに44分には田口がPKを沈めて前半で3-0とした。
東野は前半、GK達勇輔(3年)のキックやFW栗林駿(3年)の抜け出しからチャンスを作ろうと試みるが、なかなか迫りきることができなかった。後半は4バックに変更し前に出る回数を増やすと12分、FW片岡尚吾(3年)のアシストをFW小寺涼太(3年)が決めて1点を返す。
しかし、国際学院はその2分後、左右に揺さぶりをかけ、右MF工藤楓太(3年)のクロスに先制ゴールの黒澤が飛び込んでヘディングで決めてダメ押しとなる4点目とし、勝負を決めた。
後半に1失点したことは課題だが、レベル差があっても得点が取れない時間が続くと難しくなるケースの多い初戦で得点を取った2人を指揮官は評価。ボランチの黒澤はビルドアップはもちろん、ゴールエリアにも入っていけるプレーエリアの広い選手。「リーグ戦を含めて先制点を大事にしていてそれができている。このインターハイでも先制点を大事にしています」と話す。
鬼門となっていた1回戦を突破したが、あくまでもここは通過点だ。翌日の2回戦では南部支部2部に所属するセカンドチームが今季リーグで敗れている上尾に1-0でリベンジし、ベスト16に進出した。2019年以来のベスト8進出をかけ、10日のラウンド16では川越東と対戦する。
石黒登(取材・文)
試合結果
東野 1-4 国際学院
0(前半)3
1(後半)1