初勝利、そして0-6大敗と… 初の上位大会で感じた自信と課題 大きな経験値を糧に埼玉平成は前へ

令和5年度 第66回 関東高校サッカー大会・2日目(東京都)。28日は各グループの準決勝が行われ、Bグループ(各都県2位)の埼玉平成は0-6で日大藤沢(神奈川)に完敗を喫した。

対戦相手の日大藤沢は6度の選手権出場を誇る強豪校。2014年度大会ではベスト4入りを果たし、前年度も清水に入団したFW森重陽介を要して16強に進出した全国レベルのチームだ。

その相手に埼玉平成は食らいついていきたいところだったが、立ち上がりのバタついた時間を突かれ前半3分に早々に失点。中盤以降は落ち着きを取り戻し、攻勢に出ようとするシーンもあったが、日大藤沢の切り替えの速い守備を苦しむ。31分には前線でのボールカットからFW佐藤快琉(2年)が決定的なシュート。この試合最大の決定機だったが、これはポストに嫌われた。

前半はなんとか1点差で耐えたが、後半4分、7分と連続失点を喫したのが痛かった。その後もさらに3点を奪われ6失点で敗戦。全国レベルの相手にその差を見せつけられる形となった。

今大会は県予選で過去最高の準優勝を果たし初の上位大会へ。1回戦の帝京第三(山梨)戦では初勝利も飾った。準決勝で全国の厳しさを痛感させられたが、それでもこれはここに来なければ感じられなかったことだ。初勝利と0-6の大敗と。初の関東大会で感じた自信と課題。どんな強豪校もスタート地点はここだ。埼玉平成は初の上位大会で各々が感じたものを糧に成長する。

石黒登(取材・文)

試合結果

埼玉平成 0-6 日大藤沢
0(前半)1
0(後半)5