限られた時間で結果を残した武南FW齋藤陸。「結果を残し続けてスタメンを勝ち取りたい」
COPA BUNAN決勝・武南Ⅱ戦(3-1 ○)。逆転ゴールを決めると武南FW齋藤陸(3年)はストライカーの本能をむき出しに“俺を見てくれ!”と言わんばかりにカメラに向かって吠えた。
燃えないわけがなかった。今大会は練習中からしのぎを削っているFW別所龍馬(3年)が武南Ⅱで5ゴールを記録。さらにこの試合ファーストゴールをセカンドのFW萩原康太(3年)が決めるなど、ライバルFWたちが結果を残していただけに、自分もという想いは大きかった。
そしてその想いをゴールという形に繋げる。1点ビハインドの前半31分、ゴール前でMF松原史季(1年)にボールが入ると「もう目が合った瞬間に来るなと思った。自分の得意な形で裏に抜けてあとは打ち込むだけだった」と抜群のタイミングで抜け出して左足でゲット。さらにその4分後にはコーナーキックの2次攻撃からDF田村賢司(2年)の折り返しをしっかり詰めた。
今大会はFW水野将人(3年)の負傷により途中出場した2日目の本庄第一戦(4-1 ○)でのゴールも含めて3得点。「もうちょっと出場機会をもらいたかったというのはあるんですけど」としたが、「しっかり結果を残せたのは良かったです」と限られた出場時間の中でも結果を残した。
もちろんその出場機会は自らの足で切り開いていく。齋藤は「やっぱり結果を残してポジションを勝ち取る。しっかりこれからも結果を残し続けてスタメンを勝ち取りたい」と意気込み。そして選手権では「インハイで負けた正智深谷に次は自分のゴールで勝たせたい」と力強く語った。
石黒登(取材・文)