昨季関東１部３位立正大に青野、安食ら５選手が進学。谷は拓殖大、牧之瀬は立教大へ

現時点（３月29日）で公式に発表されている大学進学予定選手は上記のプレーヤーたちだ。

昨季関東大学1部リーグと総理大臣杯全日本大学トーナメント、全日本大学選手権（インカレ）の3冠を達成した明治大には、大宮アルディージャU18からGK久保賢也、DF村上陽介が進学。両選手ともに一昨年の国体優勝メンバーで、村上は世代別代表にも名を連ねる実力派だ。

また初の関東１部で３位と躍進した立正大には５選手が進む。MF青野翔太は大山照人前監督が見出した秘蔵っ子で１年時の選手権からトップチームでプレー。昨年は県内でも屈指のボールスキルの高さを見せて、武南の７年ぶりのタイトル獲得に貢献した。「浦和東らしさ」をテーマに５年ぶりの関東大会出場を堅守で支えた安食龍成は高さに加え、クレバーさもあるDFだ。

市立船橋主将としてライバル流通経済大柏を下し、３年ぶりの千葉県タイトル奪還、選手権全国に導いたMF町田雄亮（江南南→クマガヤSC）も立正大へ。昨年の市船を象徴する攻守の切り替えの速さや、小柄ながらも確実にボールを奪い取るスキルは必見だ。さらにFW新井成志郎（大宮アルディージャU18）、DF南濱優大（浦和レッズユース）といった実力者も加入する。

駒澤大には公立の雄から２人が加わる。安食と浦和東で鉄壁を築いた186cmの長身DF松本ケンチザンガは武器の空中戦に加え、長い手足を生かしたタイトなディフェンスが持ち味。浦和南で２年時に全国選手権を経験し、昨年は10番を背負った佐藤智隆はスケールの大きなFWだ。

西武台のエースストライカー谷直哉は関東１部昇格を狙う拓殖大へ。OB清水慎太郎の香りをさせるFWはインターハイ予選決勝でハットトリックを決めるなど全国出場を牽引。選手権予選は大会前に右足を骨折し、出場することはできなかったが、大学サッカーでその借りを返す。

東洋大には細田学園をインハイ、選手権と続いて初の県８強に導いたエースFW板橋健太、MF山岸楓樹（ジャクパ埼玉FC→大宮アルディージャU15→前橋育英高）、DF早乙女勝海（大宮アルディージャU18）、清水祐輔（白岡南SSS→柏U-15→柏レイソルU-18）の入部が発表された。

また２年時にインハイ４強、今年の選手権では最後尾から初の８強入りを支えた昌平の守護神・牧之瀬皓太は立教大に入学。系列校・立教新座のDF小堀慶和も同大に進学を決めている。

そのほか、浦和学院のDF小林晃輔、MF小林泰輔の双子のコンビは揃って神奈川大へ。近年強化を続ける新潟医療福祉大には、選手権千葉決勝でライバル流通経済大柏を沈める２ゴールを奪ったMF森英希（1FC川越水上公園→市立船橋）、CAアレグレ出身の技巧派MF小池陸斗（尚志高）、DF遠藤龍河（浦和レッズユース）、FW南雲怜（大宮アルディージャU18）が進む。

また発表はされていないものの、正智深谷のDF山田裕翔、MF波多野晟愛も互いに関東の大学でサッカーを続けるとのこと。聖望学園10番FW塚田悠太郎は米国に留学してプロを目指す。

卒業進路一覧

石黒登（取材・文）