今年卒業する選手達はどこへ「埼玉の選手達の卒業進路2017年度」(大学進学編)

今年もこの季節がやってきた。プロの世界に身を置くもの、新たな環境でサッカーをスタートさせるもの、大学での4年を経て再びプロを目指すもの、すべての選手たちにとっての旅立ちのシーズン。それぞれの大きな夢に向け、新たな一歩を踏み出す選手たちの進路を追った。


流通経済大学GK板橋柊哉浦和学院高校
流通経済大学MF糟谷雄介聖望学園高校
流通経済大学MF佐々木旭埼玉平成高校
流通経済大学MF安居海渡浦和学院高校
流通経済大学MF山口賢人西武台高校
明治大学DF石井優輝昌平高校
法政大学FW田中和樹浦和学院高校
東洋大学GK青木祐太狭山ヶ丘高校
東洋大学MF山下勇希昌平高校
東洋大学FW小林粋大宮ユース
立正大学DF関大夢浦和ユース
立正大学DF孫大河正智深谷高校
立正大学MF大室慶将大宮ユース
立正大学MF鎌田翔太郎正智深谷高校
駒澤大学MF島崎翔輝国際学院高校
阪南大学DF笹原大大宮ユース
関西福祉大学DF岩松衛士聖望学園高校
新潟医療福祉大学FWシマブク・カズヨシ浦和ユース
拓殖大学DF黒木謙吾西武台高校
拓殖大学FW三田光希西武台高校

昌平DF石井は明治、MF山下は東洋へ! 浦学FW田中は法政大に進学

現時点(2月28日)で公式に発表されている大学進学予定選手にも触れておきたい。

昨年埼玉高校サッカーを席巻した昌平からは主将としてチームをまとめ、日本高校選抜にも選出されたDF石井優輝が2年ぶりの関東1部優勝を狙う明治大学に、卓越した技術で昌平サッカーを体現したMF山下勇希が同じく関東1部の東洋大学に進学することが発表された。

「周りもレベルの高い選手ばかり。ひと回りじゃ足りない。ふた回り以上成長できるように」(石井)。「東洋のサッカーを知りながら、アクセントで武器のドリブルや自分のプレーを出して1年から試合に関われるようにしたい。先輩に臆することなく、自分を出していきたい」(山下)。ともに強豪校の厳しい環境で研鑽を積み、4年後再びプロ入りにチャレンジする。

また浦和学院高校のエースで昨年はFC東京の強化指定選手としてJ3の舞台も経験したFW田中和樹は法政大学への進学を決めた。怪我の影響で今夏は満足に練習ができず高卒プロ入りとはならなかったが、選手権得点王のFM飯島陸(前橋育英)ら好タレントを揃える17年の総理大臣杯チャンピオンで得意のドリブル突破に磨きをかけ、もう一度スカウトを振り向かせる。

インカレVの流経大にはGK板橋柊哉(浦和学院)、MF糟谷雄介(聖望学園高校)、MF佐々木旭(埼玉平成高校)、MF安居海渡(浦和学院)、MF山口賢人(西武台高校)の5人が進む。その他、立正大学にはDF孫大河、MF鎌田翔太郎の正智深谷高校コンビ、駒澤大学には国際学院高校のMF島崎翔輝、関西福祉大学には聖望学園のDF岩松衛士の入部が決まった。

浦和ユースの10番FWシマブク・カズヨシは現時点でのトップ昇格とはならなかったが、4年後に再び赤いユニフォームに袖を通すべく、現在本格強化中の新潟医療福祉大学に進学する。

今年も卒業生たちの進路を追ってきたが、今回紹介できたのはほんの一部でしかない。まだ発表されていない大学もあるし、戸嶋(市立浦和高→筑波大)のような一般受験組の例もある。4年後、ここに名前の出た選手、或いは出ていない選手がどういった飛躍を見せるのか。いまから楽しみでならない。

石黒登(取材・文)