[選手権]最後の冬は志半ばの16強敗退も…、昌平MF長璃喜は仲間たちに感謝「めっちゃ楽しかったって伝えたい」
最後までゴールをこじ開けようとしたが、実らなかった。昌平の川崎内定MF長璃喜(3年)は試合後、悔しさを滲ませながらも「やりきったんで、しょうがないです」と言葉を絞り出した。
敵将も「今大会でもNo.1くらいのアタッカー」と最警戒を受けたこの日は、左サイドでマンツーマンでつかれる状況。中も機能していない状態で、ボールもサイドに入らず、途中からは中央にポジションを取ったが、ここでもマークに遭い、なかなかボールを受けることができなかった。
その中でも71分には、中盤でセカンドボールを拾うと、ドリブルで持ち出して右足シュート。さらに81分には、鋭い右足の振りから繰り出された強烈なシュートが枠を捉えたが、相手GKの好守に遭い得点とはならなかった。「(相手の)守備が固くて、なかなか点数を決めきることができなかった。あそこで個人で打開できるような力をつけていきたいなと思います」と語った。
県予選から一貫して「このメンバーで1試合でも多くプレーをしたい」と繰り返してきた長だが、最後の冬は志半ばの3回戦で敗退。それでもFC LAVIDA時代も含め、この6年に後悔はない。
「感謝の気持ちと、めっちゃ楽しかったっていうことを伝えたいです」とした長は、「やっぱりLAVIDAで自分たちの代だけ全国行けなくて。今年はほんとに全国に行きたくて、みんなで頑張ってきたんで。練習だったり、あんま良くない時期もあったんですけど、キャプテンのタカ(伊藤隆寛)とかを中心に全国まで行くことができたのは、ほんとに成長できたかなと思います」。
また、自らは「苦しい時にチームを助けることができたけど、こういう全国の舞台でできなかったので…」としつつ、「メンタル的にも3年間で成長しました」と言及。「1年生の頃は先輩についていくだけだったし、自分が勝たせるっていうメンタルではなかったんですけど、最終学年になって『このメンバーだからこそ勝たせたい』っていう気持ちが芽生えたので、そういった意味で自分のことだけじゃなくて、チームのために戦うことに専念できたと思います」と話した。
プレーヤーとしてだけではなく、人間としても大きく成長し、「チームのために」という一番大切なことを気づかせてくれた3年間。仲間たちへの感謝と思い出を胸に、プロの舞台に旅立つ。
石黒登(取材・文)


