[総体]2年生スーパーサブがまたしても結果!昌平FW島田大雅が後半出場から2試合連続ゴール

2年生スーパーサブがまたしても結果で起用に応えた。昌平FW島田大雅は3回戦の阪南大高(大阪)戦で2戦連続の途中出場からゴールを奪い、チームに欲しかった追加点をもたらした。

昌平は28分、セットプレーからDF伊藤隆寛(3年)主将がヘディングで決めて試合を動かしたが、前半はなかなか守備ブロックを敷いてくる相手に対し、攻めあぐねる部分も多かった。

ベンチから戦況を見ていた島田は「外から見て、背後のアクションとか、前に入った時にゴールに向かえてなかった。自分が入ったらゴールに向かって、点を決めてやろうと思ってました」。ゴールに向かう迫力を欠いていた攻撃陣を、ピッチ内から変える覚悟で48分にピッチに立つ。

すると得点シーンではDF笠原慶多(1年)の縦パスに反応。「呼び込んだっていうより、信じて走った。あとはもうゴールしか見てなかった」と語るように、スペースへ抜け出して左足を一閃。わずかに足元に入りすぎたボールも冷静に立て直し、確実にゴールへと流し込んでチームに欲しかった2点目をもたらした2年生FWに芦田徹監督も「ああいうところに入って、一発を一発で仕留める力がめちゃくちゃある。そういった意味ではさすがだなと思いました」と讃えた。

今大会は初戦の秋田商(秋田)戦も後半からの出場で1ゴールしており、これで2試合連続ゴール。「自分はやっぱり点を取るのが特徴」と話す島田にとって、この大会での2戦連発は自らの強みを証明する絶好の舞台。「スタートから出られないのは悔しい。でも後半からだとしても、ふてくされずにやるべきことをやる。チームのために戦うことしか考えてない」と表情はぶれない。

「流れを変えること、自分が決めること。毎回自分がやってやるっていう気持ちでやってます」。

両足のドリブル、シュート、背後への抜け出しに、時に中盤に落ちてのチャンスメイクも加えた万能型FW。大津との大一番に向け、島田は「もちろんスタートから出たら自分が決めて勝つつもりで行くし、途中からでもしっかり流れを読んで、自分のやるべきことをやって、ゴールで試合を決めたい」。3戦連続ゴールへ――静かなる闘志を燃やす背番号11が、再び大仕事を狙う。

石黒登(取材・文)