空中戦で強さ見せた本庄第一の“エアバトラー” CB石島美咲は「絶対に決めてやる」と臨み、セットプレーから待望の2発!

本庄第一のエアバトラー、CB石島美咲(3年)は前回取れなかったセットプレーで強さを見せてヘディングで待望の2発。試合後には「絶対に決めてやろうと思っていました」と明かした。

前半14分、MF眞島紗衣(3年)の左CKを大外で叩いて先制点を奪うと、試合終了間際には再び眞島のCKをドンピシャのタイミングで合わせた。キッカーの眞島とは1FC川越水上公園メニーナ時代から含め、もう6年の付き合い。眞島も「大体この辺に蹴ったら走り込んでくれるかなとか、そういうのはあると思います」というあうんの呼吸から生まれたゴールだった。

2年時にSBからCBに転向。CBとしては決して上背があるタイプではないが、小学校時代からヘディングは得意だったという。「やっぱり基本的には身長が高い相手が多いので、相手よりも飛んで先に触るというのを意識しています」。相手との駆け引きやしっかりと手で制しながらより高いジャンプをすることを意識。ベスト4の舞台でも抜群の強さを見せ、制空権を握った。

準々決勝では眞島による直接CKでのゴールはあったものの、合わせての形はなかっただけに、「絶対に決めてやろうと思っていました」と石島。川合拓郎監督も「セットプレーから点を取れたのは一個良かったところ」と決勝を前に狙いとしてきた形からゴールが生まれたことを喜ぶ。

また、攻撃だけでなく、守備面でも「相手がバンと蹴ってきた時、どんなに高い相手でも前に跳ね返すことができます」と自信を見せる。こちらも転向組のCB濱田梨沙(3年)とのコンビも2年目。「やっぱり梨沙じゃないと勝てない試合もいっぱいあったし、行くタイミングとか出るタイミングも2年目なのでわかっている。一番やりやすいし、頼もしいCBです」と信頼を語る。

2018年以来の2冠を狙う決勝は、総体予選の時と同じく花咲徳栄が相手。同ファイナルでも押し込まれる時間は長かっただけに、石島、濱田とところでどれだけ跳ね返せるかは鍵となるだろう。そして「絶対に取りたいです」というセットプレーからの2戦連弾でチームを頂点に導く。

石黒登(取材・文)