[学総]昨年度は全国3位&関東GKキャンプも経験。西武台新座中の注目守護神・岡田悠汰は「もう一回あそこへ行きたい」

昨年はスタメン唯一の下級生として全国3位を経験。今年1月には世代トップのキーパーたちが集う関東GKトレーニングキャンプも経験した注目守護神が県連覇を狙うチームを牽引する。

西武台新座中GK岡田悠汰(3年)は昨年、西武台新座中として初の出場となった全国中学校サッカー大会で下級生ながら全4試合にフル出場。暁星国際中(千葉)や全国優勝経験もある浜松開誠館中(静岡)も含め、準々決勝まで3試合連続のクリーンシートと躍進に大きく貢献した。

準決勝で青森山田中(青森)に0-7で敗れたが、初の全国大会で堂々3位。岡田個人としても大きな経験値を掴んだようだ。「めっちゃ楽しかったです。あんな最高の環境で、最高の相手とできるっていうのは自分にとっても嬉しいですし、ベスト4で青森山田中にやられましたけど、いままでで一番思い出深い夏でしたし、素晴らしい経験ができて最高の夏でした」と振り返る。

また、全国での活躍で名前を売った守護神は、今年1月には世代屈指のキーパーたちが集まる関東トレセンGKキャンプにも参加。U-13、U-14合わせ、中体連からの選出は2人のみだった。

「(関東のレベルは)すごい高かったです。埼玉にもいろんなキーパーがいて、自分よりもレベルの高いキーパーはいるんですけど、やっぱり関東ってなるとまた身長も大きいですし、キックも蹴れますし、やっぱりそこはまだJ下部とかクラブチームとかと比べてまだまだなのかなっていうのはあります。でもそこですごい良い経験ができたので、じゃあ自分はまずはそこに追いつくっていう意識が出たので、そこから例えば練習メニューを変えたりとか、自分で自主練もちょっと変えたりしたので、そこはすごい今年の学総に向けては良い刺激になっていると思います」

岡田も174cmと決して小さくはないが、世代トップのキーパーたちは180cm超えもザラ。得意とするセービングの部分では「並べた」という意識もある中でそこはひとつ衝撃を受けた部分だ。

また、もともとキックは得意ではなかったが、低く味方につけるパスや低弾道のパントキックも徹底してトレーニング。加えて、声かけについてもひとりひとり様々なコーチングがあることも学び、「本当に刺激をもらいましたし、自分の意識を変えてくれた人たちであり、そういう機会だったので、すごい貴重な経験でした」と、またひとつ成長するきっかけをくれた場所となった。

朝霞地区予選では後ろから声を出してチームをまとめつつ、反射神経の良さを生かしたシュートストップを見せて連覇に貢献した守護神は「上の学年で行くのと、自分たちの代で行くっていうのは感覚も違うし、嬉しさも全然違う。もう一回やっぱりあそこ(全国)に行きたいです」。そのために「目の前の1戦1戦をしっかり集中して」臨み、大会連覇を目指して県を勝ち上がる。

石黒登(取材・文)