[総体]叡明FW浅野悠大、FW転向の主将が2点に関与!「結果を意識したい」大一番・正智深谷戦で下克上の一発狙う

先制ゴール演出でチームに勢いを与えた。叡明FW浅野悠大(3年)主将は28分、低くて、速いクロスを送ると、これが戻りながら対応した相手DFに当たる形でオウンゴールとなった。

1回戦は雨でスリッピーなコンディションだった中で「今日はあそこにグラウンダーで、速いボールを出せば何か起こるのはわかっていた」。相手の裏に抜け出す形で左サイドでボールを受けると、内に持っていくフリをしながら右足でグラウンダークロス。これが相手のOGを誘った。

今年主将を務める浅野は、新人戦は中盤の起用だったが、チームが2トップを採用した春以降はFWへ。「やっぱりFWであったり、キャプテンっていうのは厳しい時にチームを救える存在だったり、どういう場面でも結果を出せるっていうのはFWとしてあるべき姿だと思う。オウンゴールだったかもしれないですけど、先制点に関与できて良かったです」と言って笑顔を見せた。

後半も背後を狙いつつ、右サイドから果敢に仕掛けてそこからCKを獲得。69分の追加点は浅野のCK奪取から、DF内村琉聖(3年)の右CKをDF金子琉飛(3年)がヘディングでゲットした形だ。自らのゴールはなかったが、2点に関与し、チームの1回戦突破に大きく貢献した。

「いままで県大会に行くのもなかなかなかったですし、先輩たちは地区の決勝で敗れてるっていうところを見てきて、まずは県大会っていうのを目標にしてきた中で(ブロック決勝で)越ヶ谷に勝てて、じゃあ次どうしようかっていったら、やっぱり1個、2個、3個と勝っていって、県内で叡明の名前を響かせる」ことを目標に今大会へ。その中で現校名では初の県大会での勝利を挙げ、「こういう保護者とか、たくさんの人が見ている中で勝ててすごく嬉しいですし、自分たちが叡明の歴史を1個塗り替えられたっていうのはとても嬉しく思います」と喜びを語った。

2回戦は昨年の選手権校・正智深谷戦。格上というのは十分に理解しながらも「もちろん負ける気はないですし、勝ちに行って、ジャイアントキリングを狙いたい」と浅野。その中でも「やっぱり自分は得点しか狙ってないですし、自分が結果を出して1-0でも2-0でも、たとえ内容がどれだけボコボコでも、その1点で勝ったりとか、内容はどうであれまず結果っていうところを意識して、しっかり勝ちに向かっていきたいと思います」と結果を追い求め、番狂わせを狙う。

石黒登(取材・文)