恩師とのラストゲーム飾れず涙… 浦和LJY DF眞﨑玲愛主将は「この悔しさ」を糧に高校年代で「全国優勝」

日本一にはあと一歩届かなかったが、この1年の練習の成果は示せた。三菱重工浦和レッズレディースジュニアユースのU-15日本女子代表DF眞﨑玲愛(3年)は「優勝できなかったのは悔しい」としつつ、「それまでの練習の成果とかをこの試合で出せたのは良かった」と振り返った。

「自分たちは守備から入ろうっていうのをみんなで合わせてやっていた」。今大会はダービーとなった大宮アルディージャVENTUS U15戦も含め3回戦まで無失点で切り抜けると、準決勝では3連覇を狙ったJFAアカデミー福島を最少失点に抑え、4大会ぶりの決勝進出を果たした。

「(決勝の相手の)セレッソ(大阪ヤンマーガールズU-15)は前に強いってわかっていたので、しっかりラインコントロールとかをしながら、自分たちのボールを増やしつつ攻めていました」

前戦からの守備もハマり、チームは42分までに2得点。後ろも縦に強い相手の2トップに対し、眞﨑主将を中心に声を掛け合いながら守備。疲れの出た終盤に隙を突かれて3失点し敗れたことに対しては「課題」としたが、「みんなで声を掛け合いながらやれたのは良かった」と語った。

「次はユースに上がる子たちが少なくて、絶対笑顔で終わろうって言っていたので、すごく悔しいなって思います」。また、眞﨑たちとともに浦和LJYを“卒業”する百武江梨監督について話が及ぶと言葉を詰まらせた。「3年間、自分たちを指導してくれたので……。優勝して終わりたいっていう気持ちがあったので、優勝させてあげられなくてすごく悔しいです」と唇を噛みしめた。

「自分はユースに上がるので、この悔しさを来年の全国大会とかに向けて一生懸命練習して、次は全国優勝できるといいなと思います」。あと一歩届かなかったこの悔しさは高校年代で叶える。

石黒登(取材・文)