ボランチながら18試合15得点!守備面での貢献度も大の聖望学園MF小山晃也がリーグ制覇の立役者に
「やっぱり小山晃也が攻守にわたって、得点も多分一番取ったのもそうだし、守備で刈り取る仕事も小山がかなり中盤で、あそこでボールを奪えたっていうのはかなり大きかったと思います」
そう言って山本昌輝監督もシーズンのMVPに据えた。聖望学園MF小山晃也(3年)はS1リーグ最終節の浦和南戦でも攻守で活躍。16分、48分と味方が得たペナルティキックを叩き込むと、75分にはMF遠藤浬(3年)の右CKからヒールで流し込んでハットトリックを達成した。
これで18試合15ゴール。ボランチとしては特筆すべき数字だ。昨年は中盤に攻撃的な選手が多かった中で守備に徹していた部分もあったが、攻撃面でも貢献したいと話していた今年はゴールも量産。守備面での重要度も高く、選手権予選では優勝候補の昌平撃破にも大きく貢献した。
「しっかり自分としても決めるところで決めきれたり、チームでも一番多く点を取ることができた。ボランチなので守備もやっぱりしっかりやらないといけないし、攻撃参加もしていかないと勝てない。そこでしっかり攻撃参加できて、結果を残せたのはとてもいいことかなと思います」
「チーム結成したときからリーグ戦は優勝っていうのはみんなで目標にしていたので、まずひとつそこで優勝できてよかったです」と話した小山だが、すぐに表情を引き締め「ここで満足してもダメで、自分たちはもう最初からプリンス参入を狙っているので、2個しっかりと勝って、来年のみんなが良い環境でできるようにしたい」と意気込み。卒業後は関東大学リーグ1部の強豪に進学予定だが、プリンス参入という置き土産を残して、次なる舞台にチャレンジする構えだ。
「アントラーズはフィジカルが強いイメージ。プレミアにAチームがいて、自分たちより格上の相手ですけど、自分たちは常にチャレンジャー精神を持っているので、いつも通り強度高くやっていければいいと思います」「まずは守備から入って、リズムを作って、ボールをしっかりと受けて、得点のところも関わっていけたらなと思いますし、まずはチームが勝つことを優先してやっていきたい」。中盤に君臨する8番が攻守で躍動すれば不可能なミッションではないはずだ。
石黒登(取材・文)