聖望学園中DF飯塚圭祐、181cmの長身CBがV弾! 今大会はセットプレーから3発

長身CBが新人戦決勝でも輝きを見せた。聖望学園中は0-0の5分、FW梅木結都(2年)の左CKからDF飯塚圭祐(2年)がニアで合わせ、これが新人戦連覇を決める決勝弾となった。

「ニアに蹴ると言われたので、ファーに行くフリをして入りました」。中央で相手DFと駆け引きしながらスポットに飛び込み、ヘディングですらすような形で逆サイドネットに流し込んだ。

昨年の決勝はスタンドからの観戦。初めて埼玉スタジアムのピッチに立ち、「(スタンドとピッチは)全然違いました」というCBは大舞台での得点に「あの瞬間はとても嬉しかった」と話す。

後半は立ち上がり、相手の攻撃を受ける場面もあった中で「僕は最終ラインなので、絶対に抜かれないっていうことを意識していました」。ラインを上げすぎないようにコントロールしながら相手エースの抜け出しに対応。しっかりと後ろは0で耐え、その後のゴールラッシュに繋げた。「2連覇できるようにチームで努力してきて、それが達成できてとても嬉しかった」と喜んだ。

「自分の身長の高さを活かして、やっぱりゴールを決められたことがとても嬉しかったです」。

181cmという身長はこの年代ではやはり目を引く。ラグビーをやっていたという父も187cmと長身で大台突破も期待したいCBは今大会、準々決勝の決勝ゴールも含めて、セットプレーから大会3ゴールと立派な数字。もともとセットプレーはそこまで得意ではなかったと話すが、大会を通してゴールを決め続ける中で自信をつけ、セットプレーは飯塚のひとつの持ち味となった。

ひとつ上の代でもチームに関わっていた中で自分たちの代になり、今年は主力CBとなった。生方繁監督も「自分の学年になってのたくましさ、リーダーシップみたいなのが出てきた」と話す。

ファン・ダイクや冨安健洋に憧れるCBは「去年(の学総)はベスト16で負けてしまったので、先輩の分も背負って、来年関東や全国に行けるように頑張りたい」と意気込み。今大会武器となったセットプレーをさらに高めながら、守備者としてももう一段、二段成長して来夏に向かう。

石黒登(取材・文)