王者・昌平の3連覇を阻んだゴラッソ!聖望学園の中距離砲、MF遠藤浬はセットプレーを含め全得点に関与

まさにスーパーゴールだった。聖望学園は3-2で迎えた後半24分、フリーキックから相手DFが弾き返したボールをMF遠藤浬(3年)がワントラップから迷わずに右足を一閃。シュート回転のかかったボールは清水内定GK佐々木智太郎(3年)が伸ばした手のその先、ここしかないコースに突き刺さるゴラッソに。そしてこれが王者・昌平の3連覇を阻む決勝ゴールとなった。

遠藤は1回戦の国際学院戦でも、フリーキックのこぼれ球をエリア外から逆足の左足ダイレクトで打ち抜き、印象的なゴール。そして大一番となった今回も再び、弾丸ミドルで突き刺した。

「コースを狙うっていうよりかはキーパーにぶち当てるみたいな、そういうイメージ。正直狙い通りのコースとか、そういうのじゃなかったんです。でもやっぱり枠内に入れることで何かあるかなと思うので、なるべく強いボールを枠内にっていうイメージ。トラップの置き所が良かったので緊張とかもなく、「あっ、来た」みたいな感じで蹴れました」と会心の一発を振り返った。

この日はともにファーを狙ったコーナーキックから先制点、2点目に絡み、チーム3点目もオーバーラップしたペイトンのスピードを殺さない絶妙なスルーパスでアシストと全4得点に関与。「満足しちゃいけないと思うんですけど、正直最高です」と話す聖望学園の中距離砲は、初の決勝進出がかかる準決勝・正智深谷戦も「もう狙っていきます!」と果敢にゴールを狙っていく。

石黒登(取材・文)