OBの兄同様FW→CBに 本庄第一DF笠木珀波は得点力を見せ、セットプレーから3試合連続ゴール!

1、2試合目に続き、CBがゴールネットを揺らした。本庄第一DF笠木珀波(2年)は立ち上がりの前半5分、コーナーキックからの混戦を頭で押し込み、チームに先制ゴールをもたらした。

笠木は初戦となった2回戦の寄居城北戦、準々決勝の深谷商業戦でもセットプレーからゴールを決めており、この日の準決勝松山戦のゴールで、チームで唯一の3試合連続の得点者となった。

「センターバックで点を取れることはかなりいいこと。コーナーやセットプレーでしっかりと点を決められるセンターバックになれば、チームとしても勝てる試合も増えていくと思うので、これからも得点力を上げていきたい」と語り、守備はもちろん、さらなる得点力アップを誓った。

もともと中学時代はFW。高校でCBにコンバートされたが、身近なところにイメージはあった。

「お兄ちゃんも高校でフォワードからセンターバックにコンバートされたので、僕もそういう感じかなと思って。お兄ちゃんに教わりながらちょっとずつやっていきました」。OBで現在は城西大でプレーする兄の陽生も同様に高校でCBにコンバートされた選手で身近なお手本を見て、教わりながら成長。空中戦の強さは兄譲りで新チームでは兄も背負っていた「4」をつける。

「今年は去年とは違って、ひとりひとりの能力はそんなに高くないんですけど、チームとして一丸となって、球際と運動量を絶やさずに頑張っていけば、自分たちも結果を残せると思う」。そのチームで笠木は後ろから声で盛り上げ、チームに安定感をもたらせる選手になりたいと話す。

ちなみに兄の陽生は2年次に出場した2019年の新人戦で県ベスト8。本庄第一としてはそれ以来の同大会での県の舞台となるが、まずはひとつ勝って並び、もうひとつ勝って兄超えを目指す。

石黒登(取材・文)