俊足FWが4強導く2得点!大宮U15FW中島大翔は最高のフィナーレを目指し「次も自分が」
ゴールへのこだわりを見せた俊足FWがチームを4強に導いた。大宮アルディージャU15は前半6分、FW中島大翔(3年)が先制弾。さらに中島は後半25分、自慢の俊足を生かしてシュートのこぼれ球に詰め、ドッピエッタを達成し、チームの東京ラウンド進出に大きく貢献した。
「1回戦のロアッソ戦で1点決められたんですけど、ガンバ大阪戦ではチームが勝ったことは良かったんですけど、個人的には無得点で悔しかった」と話すFWは「今回こそは、大事な一戦で、こんな良い環境でできるサッカーだったし、フォワードとしてやっぱり点っていうのにこだわってきたので、2点取れてチームを勝たせることができたので良かったです」と喜びを語る。
先制点はイメージがあった。「1点目はロアッソの時みたいな感じで良い感じでこぼれてきて、シュートタイミングの時にはそのイメージがあった」。1回戦のロアッソ熊本ジュニアユース戦、1-1で迎えた後半にセットプレーのこぼれ球を打ち抜いた決勝弾。今度はノントラップで右足を振り抜きネットを揺らした。「あそこで自分が決めないとチームの雰囲気的にも悪くなっていたと思うので、思い切り振り抜いて、良い感じのコースに行ったので良かったです」と話す。
後半25分には追加点。「マシューがシュートを打った時には自分的には入ったかなと思ったんですけど、良い感じにこぼれて反応できた」。FWエドワード真秀(3年)のシュートがポストに当たってこぼれたボールに武器の俊足でいち早く食らいつき、勝負を決める追加点を奪った。
初速に加え、相手をグンッと引き離す加速力は自慢。これでチームトップの3得点目を奪ったFWは「準決勝のレイソルはとてもレベルが高いチームなので、簡単なゲームにはならないと思うし、一個一個のプレーがすごく重要になってくると思う。フォワードとしてやる仕事はゴールを決めることだと思うので、スピードを生かして準決勝でもゴールを決めて決勝に行きたい」
「やっぱり(ジュニアユースで)最後の大会っていうのもあるし、このアルディージャのメンバーで戦える最後の大会だし、高校に上がったらやっぱりいろいろな道に進む人もいるので、この大会でみんなで最高の思い出を作るためにも、自分がゴールを決められたらなと思います」と次戦もゴール宣言。最高のフィナーレを目指して、背番号9は次も勝利を決定づけるゴールを狙う。
石黒登(取材・文)