高卒選手では初の挑戦! 浦和西FW石山凌太郎が仏2部アジャクシオと契約「チャレンジャーなので何も恐れていない。楽しみです」

2日、浦和西FW石山凌太郎の仏2部ACアジャクシオへの入団が決まった。高卒選手がJクラブを経由せず仏リーグに挑戦するのは初。契約はホーププロ契約というものでトップチームに合流した上で規定の試合数をクリアすればプロ契約となる。期間は2021年6月13日まで。

浦和西のドリブラーが海を渡る。浦和レッズ下部組織出身のテクニシャンは、一昨年の選手権予選で3年生中心の中で唯一の1年生プレーヤーとして活躍。小柄な体格ながら切れ味鋭いドリブル突破で堅守のチームでアクセントとなり、浦和西の34年ぶりの決勝進出に貢献した。

もともと高校入学時はプロは目指していなかったという中で転機になったのは高校2年の夏。同級生の親の同僚にフランスとパイプを持つエージェントがいたことにより夢が再燃する。フランスは「ルマンの太陽」と呼ばれ愛された松井大輔(横浜FC)が所属するなどドリブラーが称される土地柄もあり、市原雄心監督も「フィジカルもないし、ディフェンスもできないとなると大学サッカーで取ってもらうのは難しい。それだったらドリブルであったり、個を高く評価してもらえる海外の方が彼に取っても良いのではないか」と若きアタッカーの挑戦を応援した。

昨年冬に決意を固めるとフランス挑戦に向け、コーチとマンツーマンでこれまであまりやってこなかったというウェイトトレーニングに着手。フィジカルに加えて、アジリティも大幅に向上し、本人も「間違いなくやっていなかったら受かっていなかったですね」とその効果を振り返る。今夏は大学の練習などには一切参加せず、アジャクシオ1本で準備を進めてきた。

練習には8月16日から約2週間参加。「日本と違ったところはオフ・ザ・ボールの動きが素晴らしくて、ポジショニング、ポジショニングで、ここに出たらここみたいなのがフランスでは噛み合っていた。ボールを受ける回数が日本より全然多い。高校サッカーは空中戦というか、ボールが上に上がっている時間が多いんですけど、フランスも裏へのボールはありながらほとんど下で回すので、受ける回数が増えて、自分のプレーは出せました。随所随所でドリブルもできました」。現地ではドリブルやアタックの部分で高い評価を受け、今回の契約に至った。

9月29日のS1リーグ第16節浦和学院戦では1ゴール、1アシストを決めて勝利に貢献。敵将でレッズ下部時代に石山を見た村松浩監督も「今日は石山にやられた」と唸る活躍を見せた。

来年からは生まれ育った埼玉を離れ、海外でのチャレンジを始めるドリブラーは「基本的に自分はチャレンジャーなので、何も恐れていないですね。楽しみです」と胸を高ぶらせた。

石黒登(取材・文)

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