浦和ラッキーズFC

ウラワ ラッキーズ フットボールクラブ

活動拠点大谷口公園、大原スポーツ広場、善前小学校、尾間木小学校(ナイター)
練習日平日:火曜日、水曜日、木曜日(中学生、小学5・6年生は希望次第)2時間半ほど、土日祝日:半日練習、練習試合、大会(公式戦、招待試合等)(女子 ジュニアユース(中学生)、ジュニア(小学生)、キッズ(未就学児)
HPアドレスhttp://urawa-luckys.jp

「明るく、楽しく、元気良く」をモットーに、さいたま市を拠点に女子のチームとして活動している浦和ラッキーズFC。クラブOGには現在浦和レッズレディースで活躍中、高倉麻子監督率いるなでしこジャパンにも選出されているGKの池田咲紀子選手がいます。

そもそもは1997年に旧浦和市内の少女たちを集めて、月2回程度の合同練習会を開催したのが始まり。当時地域には女子チームがなく、「5、6年生になるとサブに回らざるを得ない。彼女たちにチャンスを与えたかった」(関口孝雄代表)。そういった背景もあり、1999年に協会に正式加盟し、クラブとしての活動がスタートしました。2003年にはジュニアユースチームも発足。さいたま市、川口市を中心に現在30数名の子供たちが所属しています。

そんなラッキーズのカラーは選手の自主性を重視したもの。子供たちのその気を引き出すためにも、練習ではある程度渇きを覚えたところで、あえて切り上げているのだとか。面白いのは池田選手が主将を務め、優勝した東京の招待大会でのエピソード。試合後の新聞社のインタビューで「優勝するためには相当きつい練習を行ってきたのでは?」と質問を受けた池田選手は、「厳しい練習なんてひとつもありませんよ」と答えて記者を困らせたそうです。

取材当日の練習も2時間半ほどで終了。U-5の通称“アンコちゃん”たちも含め、低学年から高学年までが時間中ずっと変わらぬ笑顔でボールを追いかけている姿が印象的でした。

指導方針もコーチが答えをすべて与えるのではなく、まずは子供たちに考えさせながら一緒に結論を出していく方法を取っているそう。試合中にも極力指示は出さないようにしているそうで、「始まった当初は下手でゴールが入ると“ラッキー!”と声を掛け合っていて、それがチーム名の由来になった。だからシュートを外すのは“ドンマイ!”なんです」と関口代表。U-12のコーチ陣は「厳しい局面も楽しみながらプレーしてほしい」といいます。

スポーツの大前提である「楽しむ」ことを大切にしながらも、その中で子供たちの「自主性」も育んでいくことも忘れない浦和ラッキーズFC。今後の目標について代表に尋ねると「やはりなでしこジャパンに選ばれる選手、願わくば世界に通用するような選手を育てていきたい」と大きな展望を語ってくれました。チームでは練習会などを通じ、随時団員を募集しているということなので、気になる方は一度ホームページをチェックしてみてください。

石黒登(取材・文)