ESPORTE CLUBE JOGADOR
エスポルチ クルーべ ジョガドール
活動拠点 | ふじみ野市葦原中学校、大井東中学校、荒川運動公園etc. |
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練習日 | 火曜、水曜、金曜日は19時ー20時半 土曜、日曜日は試合、練習 |
HPアドレス | http://www.m-hearts.com/jogador/home.html |
ポルトガル語で「競技者」「ギャンブラー」の意。「遊び心や技を持って駆け引きできるような選手になってもらいたい」(杵渕伸治代表)と、2006年にスタートしたのがJOGADORだ。
結果至上主義ならぬ「技術至上主義」。そこには杵渕代表の学生時代の経験が強く影響している。もともと野球少年だった代表がサッカーと出会ったのは高校から。それでも持ち前の身体能力ですぐにレギュラーを掴むと、3年間を通じて自信を深めたが、高校卒業後に実感したのは周りとの技術の差。「人に出会えば出会うほど自分は下手なんだなと。サッカーはうまくなければ面白くないと痛感した。だから自分が指導する時にはまずうまくさせたいというのがありました」。ある意味で自らの反面教師から生まれたのが「技術至上主義」のスタイルだ。
そのコンセプトに違わず、練習ではとにかくボールに触る。正確に計っているわけではないが、1日90分のトレーニングで最低5000回はボールにタッチしているそうで「ここは他のチームに負けたくないですね」と杵渕代表。また、コーンドリブルやタイヤドリブルといったドリルトレーニングもこだわりを持つ練習のひとつ。昨今では敬遠されがちな、いわゆる“クローズドスキル”の練習だが、「一流の野球選手が気持ちを整えたり、自分の技を磨くために素振りを何百回やる選手もいる。自分とボールだけの時間も大事」と、この時間は大切にしている。
毎週火曜日には1年生から3年生までを縦割りの形にして試合形式で行う通称「ゲームデー」がある。2年前から始まったというこの取り組みだが、「技術の継承であったり、技術を見られる、あるいは見せたいだとか、選手たちの気持ちをくすぐるというところも含めて『秘伝のタレ』にしたいんですよね」と、代表はその意図を説明する。老舗の味が100年、200年と継ぎ足されていくように、上級生から1、2年生に技術やゲームセンスの継承が行われている。
その上で他チームとの一番の違いはこれらの練習を常にどんなビッグトーナメントの前でも“変えずに”やり続けているということ。大会や試合を対策した練習は一切行わない。それは試合中ももちろん変わらない。常に自分たちのスタイルで100パーセント真っ向からぶつかり、その結果各々の足りないものや現在地を知る。結果もひとつの大事な要素だが、それによって秘伝のタレが途絶えてしまうのであれば技術と心中を選ぶ、それがJOGADORというチームだ。
「戦績を追い求めるより良い選手を追い求めたい。どのリーグに所属していても、良い選手を育てられるようなチームでありたいですね」と杵渕代表。これからもJOGADORはブレることなく、遊び心を持って勝負できるような、そんなJOKERのような選手たちを輩出していく。