大宮U18 FW磯崎麻玖「勝利に導けるような選手に」。年代別代表にも選出される期待の新1年生がゴールでアピール【浦和カップ】
初の3年生とのプレーで一発回答してみせた。大宮アルディージャU18 FW磯崎麻玖(新1年)は浦和カップ・駒澤大高戦で後半からピッチに立つと「今日は初めて3年生の試合に出させてもらったんですけど、しっかりアピール出来るように点は決めたいなと思っていました」という。
するとその機会は後半16分に訪れる。MF仲丸慎太郎(新3年)のパスにタイミング良く抜け出し、右足のアウトサイドで冷静に流し込んだ。また、「2個上ということもあって、ちょっと負けるシーンもあったと思うんですけど、代表とかでそういうところは経験してきたので、うまくいったかなと思います」というように190cmの長身を生かし前線に高さや強さを加えていた。
ガーナ人の父と日本人の母を持つ磯崎は、小学校年代を過ごしたさいたまシティーノースFC時代から175cmの長身と瞬発力を売りにゴールを量産していた。中学校年代は大宮U15へ。「自分から動き出したり、自分から呼び込んだり、自分からアクションを起こすことは変わってきたと思います。コートも大きくなって、自分がボールを持って、ずっと仕掛けるということが出来なくなったので、仲間とコミュニケーションをとって、仲間と自分の点が合うように自分からアクションすることが変わったと思います」と味方を生かし、生かされるアクションを磨いてきた。
動き出しの部分はU-15、U-16と継続して招集される代表活動でも求められている部分。また、決定力の部分やいろいろな場面で負けないプロテクトなども上達しているという。「チームに戻っても点を取り続けろということと、自分が成長するために何が出来るか意識しろと言われています」と代表から戻った後は食生活や身体作りを意識。「90分走りきる体力と、2個上でも絶対に負けない身体作り、あともうちょっと身体を太くしたい」と肉体改造にも取り組む構えだ。
今週末から始まるプレミアリーグでも「もちろん先発で出たいですけど、とりあえず必ずベンチには入って、チームが苦しい時に自分の良さを出して、勝利に導けるような選手になりたい。(その中で)ゴールは求めていきたいです」と意気込む。仲間たちからマンチェスターUのマーカス・ラッシュフォードに似ていると言われているという“大宮のラッシュフォード”は、レヴァンドフスキやルカクなど様々なストライカーたちに学びながら、高校でも1年目から結果を出す。
石黒登(取材・文)
試合結果
大宮アルディージャU18 2-0 駒澤大高
0(前半)0
2(後半)0