令和2年度新人体育大会準々決勝 埼玉栄 vs さいたま大原

「自分が絶対に止める」1年生GK豊島遼大がPK戦で大活躍。最後は「苦手な左」で仕留める

令和2年度新人体育大会準々決勝。埼玉栄と大原の一戦はPK戦の末、埼玉栄が勝利した。

ゲームは序盤から一進一退の攻防となった。大原はMF嶋家礼人を起点に縦に速い展開からサイドアタックやそこで得たコーナーキックからチャンスを作る。一方の埼玉栄もしっかり繋ぎながらゲームメイク。後半25分にはDF原田空虎のコーナーキックがニアポストを直撃した。しかし両軍ともに決定的な場面の創出までには至らず、試合の行方はPK戦にもつれ込んだ。

するとここで活躍したのが埼玉栄の1年生GK豊島遼大だ。「自分が絶対に止めるという気持ちで立ちました」という豊島は1本目をベンチの指示通り右に飛んで防ぎ、まず最初にリードを奪う。そして先行の仲間が全員決めて迎えた4本目。1年生GKが選んだのは「苦手な左」だ。「自分の苦手なコースなんですけど、“最後はこっちで絶対に止めてやる”という強い気持ちで思い切って飛べた」と豊島。これをきっちりと止めて、埼玉栄が準々決勝の難局を制した。

石黒登(取材・文)

試合結果

埼玉栄 0(4PK2)0 さいたま大原
0(前半)0
0(後半)0
4(PK)2