高校サッカー関東大会 埼玉県予選 浦和南 vs 熊谷

15日(土)、県内7会場を舞台に関東大会・埼玉県予選が開幕した。浦和南高校会場でも2試合が行われ、第1試合では浦和南高校と熊谷高校が対戦。前半に3点を挙げた浦和南が5ー2で熊谷を下し、2回戦進出を決めた。

序盤から押し込んだのはやはりホームの浦和南だった。前半2分に左クロスのこぼれ玉をMF山口恵波がヘディングで押し込んで早々に先制。12分にはMF木村匠吾のシュートを相手GKが弾いたところを、「良いシュートだったので、こぼれるかなと思って走った」というFW田沼俊輔が詰めて順調に加点する。

前半25 分以降は一転、熊谷の猛攻にさらされた。「今日は前からプレスをかけて高い位置でボールを奪うという狙いがあったが、(プレスが甘く)ディフェンスの背後にボールを送られてチャンスを与えてしまった」と秋元勝コーチ。それでもGK桒原丞が身体を張ってこれを防ぐと、前半39分にペナルティエリア内で倒されPKを獲得。これをMF村岡功敏が落ち着いて決めて3ー0で試合を折り返す。

後半も浦和南がペースを握る中で15分に追加点。MF高橋亜聡のパスを受けた田沼が一度倒されながらも粘ってリードを4点と広げた。

しかしここから熊谷が粘りを見せる。後半30分、宮嶋からのパスを受けたFW佐藤遼平が意地の一撃を突き刺す。浦和南は36分に左サイドを突破したMF草野皓のグラウンダーのクロスにMF加藤大貴が冷静に合わせ再び4点差としたが、アディショナルタイムに右コーナーキックから熊谷DF牧丈に決められて失点。結局このまま試合は5ー2で終了。5得点快勝ながら少々後味の悪い最後となってしまった。

「前半は3ー0だったが、後半は2ー2の引き分け。後半はリスクマネジメントを持ちながら得点を重ねていかなければいけないのに、ポゼッションやポジショニングのミスで2失点もしてしまったことも含めて課題が多く出た。これから上に上がるに向けて、こういった失点をしているようじゃ勝てない」と秋元コーチ。

2回戦以降に向けては「相手がだんだんと強くなる中で、最少失点に抑えられるようにきちんと守ったうえで、攻撃に何かアクセントをつけていきたい」と、まずは「守備」を課題に挙げた。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和南 5-2 熊谷
3(前半)0
2(後半)2