[4種S2参入戦]土壇場FK→PK戦突破、決定戦は3発快勝。アルコイリスが県リーグ参入「6年生のバトン繋いだ」
6年生が繋いだバトンを、しっかり繋げた。2025年度埼玉県第4種サッカーリーグ戦 S2リーグ参入戦が2月22日に行われ、FC arco iris m(FCアルコイリス)が県リーグ参入を決めた。

初戦は同じプレミアリーグU11でも戦うSUGITO UNITED FOOTBALL CLUBと対戦。お互いに戦い方も熟知している中で前半9分に先制点を許すと、その後も難しい時間帯が続いた。
それでも後半17分、沼口智希(5年)が直接FKを蹴り込んで土壇場で同点に追いつくと、延長戦を経て迎えたPK戦では相手の2本目をGK田中大喜(5年)がストップ。アルコイリスは沼口、磯部夏空(5年)、濱野櫂世(5年)と3人全員が決めて逆転勝利で決定戦行きを決めた。
浦和大谷口サッカースポーツ少年団との決定戦は、前半4分に10番田中瑞季(5年)が先制点。その後は決定機を作りながらも追加点が奪えない状況が続いたが、後半8分に沼口が2試合連続のゴールを決めると、終盤の18分には磯部がダメ押しの3点目を沈め、参入戦を勝ち切った。
スタンドでは、この舞台へと繋いできた6年生や保護者たちが声援を送り続けていた。その応援もまた、ピッチで戦う5年生たちの背中を押していた。試合後、山野井善直代表は「6年生が繋いでくれたバトンだったので、1年目で昇格できたら最高かなと思っていました」と振り返る。苦しい展開となった初戦についても「選手たちは本当によくやってくれました」と選手を称えた。
チームが大切にしているのは個人技術と判断力だ。「サッカーは判断するスポーツだという話は特にしています。判断した時に技術が発揮できるように、トレーニングの中で意識しています」。
昨年はその「積み重ねてきたもの」が現れ、フットサルのバーモントカップ全国大会にも出場。地区トップリーグも首位で通過し、「その頑張りを見た5年生たちが、6年生が繋いでくれたバトンに対してやってくれたのもあるので、そういうのが伝統じゃないけど、繋いでいくところとか、クラブで、みんなで、やっていこうねっていうところにはなっていたのかなとは思います」。
次年度からはいよいよ県リーグの戦いが始まる。山野井代表は「まずはこのステージに立てたっていうところと、やっぱりこれからは5年生が今度は繋いでいく役割がある。この1年で逞しくなって、まずはしっかりS2をキープして、その中で上位にどれだけ食い込めるか。そこのところでまた、リーグ戦の中で成長していける1年になれたらなと思います」と意気込みを語った。
石黒登(取材・文)


