[学総]さいたま尾間木中が4発快勝で準々決勝進出! 各ポジションに好選手揃え、目指すは「関東大会ベスト8以上」

25日、令和7年度学校総合体育大会の3回戦がRHF駒場グラウンド他で行われ、6大会ぶりの優勝を狙うさいたま尾間木中は東松山南中に4-0で快勝。まずは準々決勝にコマを進めた。

王座奪還を目指す尾間木中が強さを発揮。初戦となった2回戦の所沢狭山ヶ丘中戦は1点目を取るまでに時間がかかった中で「前回の反省として、前半からプレスの強度とかを変えていかないとなっていうのを話していて、それを実践できたと思います」(水上)と押し込んで進めた。

その中で19分にMF山﨑湊斗(3年)が前線から果敢に追ってボールを奪い返してゴール前の混戦を右足でゲット。30分には裏のスペースを狙いMF中村維(3年)のパスを呼び込んだFW伊藤虎太郎(3年)が抜け出し。ワンタッチでDFの前に入り込み右足で流し込んで加点した。

後半も尾間木中が決定機を作り、伊藤や10番MF水上瀬那(3年)主将がゴールに迫る場面も。まずは1点を返したい東松山南中は17分、ミドルシュートでチャンスを作り、右CKからFW長谷部快晴(3年)が頭で狙ったが、ここは尾間木中の2年生GK澤野春紀が好守で防いだ。

31分、尾間木中は今年の強みのひとつであるセットプレーからゴール。伊藤の右CKから「やっぱり高さっていうのは自分の強み。コーナーでは決めて当たり前というか、そういうふうになっていきたいです」と話す184cmの長身DF竹内颯太(3年)が豪快に頭でネットを揺らした。

35分には途中出場のMF前川直輝(3年)がダメ押しとなるゴールを決めた尾間木中が4-0で完勝。古澤大吉コーチは「ボールを大事にしながら細かいところはうまく入っていけたと思いますし、守備のところもサボらず、ずっとうちのペースでできたかなと思います」と振り返った。

さいたま市予選の決勝では押し込みながらも1点が奪えず本太中に敗れ、準優勝に。「やっぱり決めきるところ、あとは楽できるところから攻めようねと。本太中はガッと守備が来るチームだった中でそこで頑張っちゃったので。じゃなくて、相手が集まってないところから攻めようねっていうのをテーマにずっとやってきました」。この試合では様々なパターンで4得点を奪った。

「2年生も融合してバランスの良いチームになっていると思いますし、ディフェンスラインの強さ、真ん中の上手さ、前線の速さと穴がないチームかなと思います」。竹内、DF飯山開翔、塚原漣(ともに3年)の最終ラインは高さ、強さもあり水準以上。中盤では「自分のパスで作るチャンスメイクと献身的な守備」が武器と話す、水上主将がタメを作りながら好守で鍵を握る。

左右両足が蹴れて、打開力があり、前線の核として期待される伊藤はこの試合、1ゴール1アシストの活躍。「自分の中では守備とかも意識できて、ドリブルとかも満足はできないですけど、(今日は)良いパフォーマンスが出せたと思います。FWはチームが勝つために大事なポジション。そこでしっかりと点を取って、チームを勝ち続けさせられたらいいなと思います」と話した。

チーム目標は「関東大会ベスト8以上」。水上主将は「全員の意識が落ちなければ、上に行きたいっていう気持ちは全員があるので、そこに向けて頑張っていきたい」と意気込み。関東掛けの準決勝は本太中と当たる可能性もあるだけに竹内は「やっぱりやり返したいです」と力を込めた。

石黒登(取材・文)

試合結果

さいたま尾間木中 4-0 東松山南中
2(前半)0
2(後半)0