[さいたま市冬季大会]東浦和中は5位フィニッシュ。準々決勝で悔しい敗戦、「再スタート」と位置づけ4発快勝

令和6年度さいたま市冬季大会が行われ、5位決定戦は東浦和中が4-0で美園南中を下した。

再スタートと位置づけた試合で快勝した。東浦和中は10番MF高橋遥斗主将が中盤でゲームをコントロールしながらサイドから攻撃。その中で前半13分、FW長野凌久が決めて先制した。

まずは同点に追いつきたい美園南中は後半1分、10番MF大熊啓介が抜け出して決定機を向かえたが、シュートはクロスバーに嫌われ、ゴールとはならなかった。逆に東浦和中は7分、指揮官も「能力が高いし、献身性もある」と話すFW濵﨑颯が左サイドから侵入し追加点を奪った。

また、終盤には「結構スピードは持っていると思っているので、そこは自分の強み」と話す俊足の1年生MF古川凌空が連続得点。22分、長野のパスに抜け出し、最後はキーパーを外して決めると、終了間際の31分にも持ち味のスピードから縦突破。「中に折り返すことも考えたんですけど、ゴールが見えたのでそこに打ち込みました」と右足のシュートで突き刺し勝負を締めた。

前日の準々決勝で日進中に敗退。悔しい敗戦となった中で広川和樹監督は「課題が出たっていうのを前向きに捉えて、次の学総に向けての再スタートの試合として位置づけていた」と明かす。

「その中で良かったところもそうですけど、まだまだ課題はあるので、しっかり修正して、学総に向けて頑張って行きたいと思います」。準々決勝はリスクマネジメントの部分でうまくいかず、裏を取られるシーンが多かったが、この試合では相手に対して正対するだけではなく、半身になりながら裏のボールに対応。一方、さらに上に行くためにしっかりとボールの置き所やドリブル、クロスの判断、中央の連動にもこだわり「再現性のある」攻撃を作っていくことがいまの課題だ。

広川監督も「いまの高2の代が関東、全国に出て、それをまた目指せる力はあると思う」とポテンシャルを認める代。全国に出た代のGK高橋海斗を兄に持つ高橋遥は「トップに速い選手がいたり、CBも前に強いので、そこは多分引けを取らないかなと思います」と話す。大会の中で出た課題に前向きに取り組みながら、今夏3年ぶりの県制覇、そして関東、全国大会出場を狙う。

石黒登(取材・文)

試合結果

東浦和中 4-0 美園南中
1(前半)0
3(後半)0