埼玉朝鮮中が4強入り!リャン・サンヒョンが決勝弾/2023さいたま市冬季大会 準々決勝

強豪揃いのさいたま市で4強入り。準々決勝で埼玉栄中とぶつかった埼玉朝鮮中は前半6分、右からのグラウンダーのパスにMFリャン・サンヒョン(2年)がダイレクトで決めて先制した。

埼玉朝鮮は後方から丁寧にビルドアップし、前線では県南トレセンにも選ばれる10番のMFチョン・チャンピョン(2年)が起点となり、ダイレクトプレーなどを織り交ぜながらゴールに迫る。また、先制点のリャン・サンヒョンは切れ味鋭いドリブルで左サイドで脅威となっていた。

郭峻宇監督も「勝ったら南(浦和)中ということで、ちょっとそこを意識しがちなところもありましたけど、逆にもうやりたい分、気持ちを全面に出してくれたので変な油断というのは一切なかったし、開始からガンガン行かせて、点も取れたのでそこは良かった」と評価した一方で、後半は疲れや対応してきた相手に対し、「修正できずに、自分たちで難しくしてしまった」と話す。

後半は埼玉栄が機動力を生かしたサッカーで押し込む展開に。FW平瀬和馬の抜け出しや23分にはMF波多野鼓太とのワンタッチでのパス交換からDF青山雄真がゴールに迫る場面を作る。

それでも埼玉朝鮮は決勝トーナメント以降、無失点のディフェンスラインが粘り強く守備。最後の部分ではGKリャン・セイ(2年)がFWとの1対1を制するなど、1回戦の春野中戦、2回戦の与野西中戦に続く、3試合連続のクリーンシートで締めて、さいたま市4強入りを果たした。

石黒登(取材・文)

試合結果

埼玉栄 0-1 埼玉朝鮮
0(前半)1
0(後半)0