全国3位を超える「個」3度目の大会制覇目指す 高校サッカー選手権戦力分析【昌平】

昌平高校

所在地:埼玉県北葛飾郡杉戸町下野851
URL:http://www.shohei.sugito.saitama.jp/contents/hs/
今季成績
新人戦:優勝
関東予選:ベスト16
インターハイ予選:2回戦
S1リーグ:1位(9勝0分0敗)
(※リーグ戦の順位は前半戦終了時点のものです)
主なOB:針谷岳晃(磐田)、松本泰志(広島)、佐相壱明(大宮)、原田虹輝(川崎)
監督:藤島崇之

全国3位を超える「個」。3度目の大会制覇目指す

選手権は2014、17年と2度出場。13年以降は4強を外したことがなく、昨年も決勝に進出するなど、近年の埼玉を代表する技巧派集団は今年も優勝候補のひとつだろう。

藤島監督が「去年よりうまいし、推進力もある」と語ったように「個」を押し出したチームは新人戦で25得点無失点と他を寄せ付けずに優勝。関東予選は埼玉栄に、インターハイ予選は正智深谷に敗れて早期敗退が続いているが、リーグ戦では前半戦を無敗でターンするなど、さすがの強さを見せている。

グループでの崩しに加えて、前述のように個の打開力で勝負していけるのが今年の強み。トップ下にドリブラーの大和が入る形は今季を象徴している。高いテクニックを誇るMF須藤、抜け出しの妙があるFW小見が絡んだダイナミックな仕掛けは必見だ。2、3列目は今年も人材豊富で、怪我でインターハイを見送ったMF紫藤が戻ってくる選手権ではどのような組み合わせになるのかも楽しみなところ。守備陣は1年時から守護神を務める牧之瀬を中心によくまとまった印象だ。サイドバックに転向した大竹は持ち前のキックと攻撃性で新人戦では7ゴールを挙げるなど、「サードFW」の地位を確立している。

昨年は夏の全国で3位に入り、選手権も本命と目された中、決勝で浦和南に敗れて涙を呑んだが、今年はそのリベンジを果たし、3度目の本大会出場、悲願の日本一を狙う。

Pick up Player

MF大和海里(3年)

タレント軍団のドリブルキング

J入りも囁かれるタレント軍団のドリブルキング。トップ下の位置に彼が入るのが今季の昌平サッカーの「肝」。

基本フォーメーション

石黒登(取材・文)