[4種新人戦]志願出場FWが延長戦で決勝弾! レジスタFC新川熙志、負傷を抱えながら執念の一撃でタイトル導く

志願してピッチに立ったFWがチームを勝利に導いた。レジスタFCは0-0で迎えた延長前半3分、新川熙志(5年)がエリア内で相手を交わすと、左足で流し込んで決勝ゴールを決めた。

「まず、気持ちで負けてなかったので。気持ちがあのゴールが生み出せたのかなと思います」という“気持ち”のゴール。味方からのパスを足元でもらうと、右から来た相手の股を抜いて交わす。

ややバランスを崩したが、「もう絶対に決めてやるっていう想いでした」という言葉通り、左足を懸命に伸ばしてスライディングでプッシュし、長く続いた均衡を破るゴール。「厳しい状況の中で決められたっていうのが嬉しい」。この一発が今季最初のタイトルをチームにもたらした。

実は前々日の練習で足を負傷。前日の練習は回避し、午前中に行われた準決勝も前半のみの出場だった。レジスタは新川らのゴールでその試合に7-0で勝利し、「JA全農杯チビリンピック2026関東大会」の出場権を確保。当初は中城勉監督も決勝は「出すつもりはなかった」と話す。

それでも「(準決勝を終えて)もう彼の目はやるぞっていう顔付きをしていたので」。本人も「チームのために自分ができることをやりたい」と出場を志願し、ハーフタイムごとに状態を確認しながらピッチに立ち続けた。そして生まれた決勝点は、新川の持つゴールへの嗅覚を象徴する一撃に。「いまの子には少ないような嗅覚を持っている。昔はそういう選手も結構いたと思うんですけど、動物的な感覚だったり、嗅覚の部分はすごく高い」。中城監督もその資質を評価する。

「相手より強く、高くできる自信があります」というヘディングや、相手DFと駆け引きしながら「よりゴールに近づける練習はしている」という抜け出しもストロング。「試合を決める1点とかを取っているのが好き」とクリスティアーノ・ロナウドを憧れに挙げるFWは、「もっと仲間を点で鼓舞したい。自分のゴールでチームを勝たせて、日本一まで行きたい」と力強く語った。

石黒登(取材・文)