[新人戦]聖望学園MF高本創司、10番が直接CKで決勝ゴール。状況判断にも長ける今年の攻撃のキーマン

聖望学園の10番が今季初戦で直接CKを叩き込んだ。0-0の前半14分、MF高本創司(2年)は右サイドから左足で蹴り込むと、ボールはそのままゴールへ。この1点が決勝点となった。

「ニアに速いボールを送ろうと思って。あわよくばゴールもあったっすけど、綺麗に入って良かったです」と高本。「キーパーが来て嫌なボールを蹴ろうって意識しているので、ニアに巻いた感じのボールは狙ってます」。スピード、コースともに完璧なショットで相手ゴールを射抜いた。

「相手のプレスを交わすことに重点を自分は置いているので、運べるところは自分で運んで、無理なところは捌いてっていうバランスを意識してやっています」。後半は中盤から何度か運び出し、タッチでDFを交わしてのクロスやエリアに潜っていくプレーも。「練習で1個スルーして、もう1回もらってみたいなのをやっていて、うまくいく形もあったので良かったと思います」。

2-0勝利に貢献したが、山本昌輝監督も「ちょっと物足りないぐらい」と話したように、高本も決してプレーに満足はしていない。本人も「ありましたね」という初戦特有の緊張感から前半は普段はないようなミスも。また、「横パスとかが多かったので、そこはやっぱり改善するところかなと思います」と反省。さらに怖さを持って仕掛けていく場面を増やすことを誓っていた。

「自分は状況判断とかパスを見て欲しい」。球質や種類を使い分けるキックや運ぶと捌くを見極める状況判断が武器だ。「一昨年ほどフィジカルがある選手がいるわけでもないし、去年ほど1人でガンガン行ける選手もそんなにいるわけじゃない。両方組み合わせながら、良い塩梅で、その両方できるのがチームの強みだと思うので、うまく良いバランスでやりたいなって思います」。

また、その中でも「チャンスメイクをしながらも、自分も点を取れる選手を目指しています」と得点に対する意識も。昨年から主力を務める高本は「去年は先輩たちがいたので、その後ろをついていくみたいな感じでも良かったと思うんですけど、今年は自分たちが最高学年なので引っ張っていきたい」とし、10番についても「その重圧をはねのけるプレーができたら」と話した。

今大会は「切り替えと守備の強度」を上げることがテーマ。その中でも「ベスト8で負けちゃダメだなっていうところもあるので、しっかり上に登っていけるように頑張っていきたい」と今年の聖望学園の攻撃の柱は的確な状況判断やキックでチームを勝利に導き、上位進出を目指す。

石黒登(取材・文)