[選手権]武南の2年生“ジョーカー”、MF鞭馬小太朗が途中出場から2戦連続で点に絡む。西武台戦も「結果を残したい」

内野慎一郎監督も「こいつは“切れる”と思います」と話す武南の2年生ジョーカーが初戦に続き、3回戦の国際学院戦も途中出場から2試合連続で点に絡むプレーで準々決勝進出に貢献した。

左SHとして後半からピッチに入ったMF鞭馬小太朗(2年)は1-0の71分、左でボールを受けると、縦にずらして中を確認。「あの角度で、左足で上げるのは練習していて。結構得意なんで、狙い通りかなって感じです」というクロスでFW藤森隼叶(3年)の追加点を演出した。

「自分はこの選手権は後半から隠し玉みたいな感じで出すっていうのは前々から言われてて、結果にこだわる、そしてチームに勝利に貢献するっていうのを毎試合意識しながらやってます」。

初戦となった2回戦の大宮東戦ではまさかの先制点を許す展開だった中で、34分から右SHで出場すると、その3分後に同点ゴール。MF平野琉斗(3年)主将がボールを持つと、「琉斗が真ん中でボールを受けた時にバックラインが揃っていたので」と斜めへのランニングで抜け出し。平野からのパスを引き出すと、最後はループシュート気味に決めて嫌なムードを払拭した。

「チームの雰囲気が悪い時とかに、自分が交代で出て流れ変えるのはすごい楽しいです」と鞭馬。この夏から出場機会を増やす2年生MFは、今大会は苦しい時間での起用が多くなっている中で、武器の緩急をつけたドリブル突破やスピードを生かした仕掛け、またゴールに直結するようなプレーを意識。その中で2試合連続でゴールに絡むプレーと指揮官の期待にも応えている。

流通経済大柏の水戸内定MF安藤晃希や日本代表MF伊東純也のプレーを参考にしているという鞭馬は「次も多分交代からって感じだと思うので、特に西武台だし、スタジアムだし、初めてなので楽しみながら、流れを変えるのも楽しいので結果を残したいです」と意気込み。西武台戦も難しい試合が予想される中で2年生ジョーカーがチームにエネルギーをもたらし、結果も残す。

石黒登(取材・文)