[学総]南浦和中MF大倉泰志朗、県大会掛けの試合で2発。県でも「点をたくさん取って、全国に行きます」と宣言

「シュートをいっぱい打って、点を取りたいなと思っていました」。“最後の1枠”を争う9位決定戦の与野東戦で南浦和中MF大倉泰志朗(3年)が2得点を奪い、チームを県大会に導いた。

まずは前半4分、中盤でボールを持った大倉は、前線のFW森大樹(3年)に当てながらパス&ゴーで自らゴール前へ。森のキープからのリターンに対して右足を一閃してネットを揺らした。

さらに25分には左サイドでショートコーナーを受けると、瞬時に判断しクロスから仕掛けに変更。キックフェイントで相手DFを剥がすと、空いたコースを左足でニアサイドを打ち抜いた。

「(敗れた)本太戦は立ち上がりに押されて、あまり自分たちのプレーができなかった。昨日と今日は立ち上がりを意識しました」という中でチームを勇気づける2ゴール。「あと1点欲しかったです」と3点目が取れなかったことを悔しがったが、「練習していたのを決められて良かった。絶対に負けられない戦いだったのでアップから気合いを入れて頑張りました」と明かした。

また、本太中戦ではなかなか中盤でボールを受けられなかったといい、この2日間はボールに絡むことを意識していたという大倉は「いつも先生に言われていて、“左持ち”とか、そういうのを意識できたと思います」というドリブルでの打開や侵入といったところでも存在感を発揮した。

バルセロナのペドリをプレーモデルにあげるMFは「自分はあんまりゴリゴリ系じゃないので、良い感じにドリブルしていってシュートまで持って行くタイプでロングシュートも得意。左足で縦に行ってシュートとか、そういう感じの点を取れたらいいなと思っています」とゴールに関わるプレーがひとつ持ち味。県大会でも「点をたくさん取って、全国に行きます」と宣言した。

石黒登(取材・文)