[総体]東野DF山本翼、得意のヘディングで2試合連続ゴール!守備でも最後まで切らさず、格上・狭山ヶ丘撃破に貢献
「点も取れているし、後ろでしっかりと支えているし、僕的にはあいつに与えてあげたいかなって」。東野・須釜洋勝監督は2回戦・狭山ヶ丘撃破のMOMにDF山本翼(3年)を推していた。
山本は0-1で迎えた52分、セットプレーの流れから右SBの加藤大智(2年)のクロスをヘディングでゲット。「結構最近セットプレーとかでヘディングで決めることが多くなってきて、最近自信を持ち始めている」というCBは1回戦の本庄第一戦に続き、2試合連続弾となった。
また、ディフェンス面でも粘り強い守備で相手に対抗。山本は「後ろはとにかく競り合いで負けないこと。カバーの位置もみんなちゃんと取れていて、よく跳ね返せたと思います」と振り返る。
「良いコンビです」と話す相方のDF大澤一真(3年)とチャレンジ&カバーを徹底。終盤にはGK田中柊丞(3年)が負傷交代するアクシデントもあったが、「ディフェンスが防げば問題ないと思いました」と最後まで集中を切らさず。何より連続失点を許さなかったのが大きかった。
中体連の出身で、昨年まではなかなか出番を掴むことができていなかったが、新チームで台頭した。身長は176cmとCBとしては決して大柄な部類ではないが、「ジャンプのタイミングを意識して」飛ぶことで自分の中のストロングに成長。また、カバーリングにも磨きをかけてきた。
今年は新人戦支部3回戦で立教新座に敗退。「立教戦は本当に守備はまだまだで、マークもよく外していた。でも、そういうところを日頃の練習から改善していって、今日もちゃんと中でマークにつけて、そこは成長したと思います」とチームとしてひとつターニングポイントになった試合に。現在首位につける西部1部リーグでは6戦を終えて、わずか1失点と堅守を誇っている。
3回戦はS1リーグ所属の聖望学園との対戦だが、「格上のチームだと思うんですけど、自分たちは自分たちのやることを精一杯やって勝ちます」と力強く宣言。狭山ヶ丘戦以上に攻められる時間が長くなることが予想される中で「とにかくヘディングで負けないこと」を掲げる。そしてセットプレーのチャンスがくれば「決めます」と3戦連続となるゴールでチームを勝利に導く。
石黒登(取材・文)