[プリンス関東2部]西武台FW青木彬朗、1G1Aで今季初勝利に貢献! 「プリンス得点王を目指してやっていきたい」

西武台は開幕節で桐光学園に0-1敗戦。「前節は不甲斐ない試合をして不完全燃焼だったので、今節は絶対に気持ちを入れて、始めからいくっていうのはもうチームの共通事項として意識していました」というFW青木彬朗(3年)は1ゴール、1アシストで今季初勝利に貢献した。

前半3分、MF杉山幸一郎(3年)から中央にボールが入ると、「幸一郎から良いパスが来て、最初は打とうかなと思ったんですけど、栗田が走り込んでいるのが見えたので、信じて出しました」。しっかりとボールを収めると、左に叩き、MF栗田駿弥(3年)の先制点をお膳立てした。

「(収めるプレーは)2年の頃からずっと意識していて、ポストプレーとか、相手に身体を当ててっていうプレーは意識してやっていたので、そこは長所のひとつかなと思います」。42分にはクロスから自らヘディングで迫り、その直後にも右サイドで時間を作ってチャンスメイクした。

後半4分には自身の今季初ゴールもマーク。自陣ゴール前からのロングカウンターでFW太田和希(3年)が右サイドを抉ると、クロスに気持ちのこもったダイビングヘッドで合わせた。

練習試合では得点を量産している青木だが、公式戦ではなかなかこれまでゴールを取り切れないこともあった。「公式戦だと変に考えちゃって、力入れちゃって。練習試合だったら飛び込んで行けるところも、飛び込んでいけなかったりとかがあった」という中でこの日は「平常心」で取り組むことを意識。練習通り、ゴール前に飛び込んでいった得点は今後に繋がっていきそうだ。

健大高崎戦は1ゴール、1アシストの活躍。「サッカーは数字がすべてなので、そういうところでは良かったんですけど、まだ細かいミスだったりが多かったですし、決定機も何本か外してしまったので、そういうところを詰めていければもっと良い試合になるかなと思います」。23分にもゴールに迫ったが決めきれず。ゴールシーン以外でも何本かあった決定機を確実に決めきること。また、得意の収めるプレーでももっと判断を早くして、ロストをなくすことで成長する。

新人戦は「エグい」と話す太田が活躍したが、青木もスピードが武器の太田とはまた違った特徴を出せるCF。「ゴール前に飛び込んでいく姿勢だったり、ポジショニングは練習から意識していて、相手の逆を取ったり、いかに相手の前に入っていくかっていうところは見て欲しいです」。また、前述のようにポストプレーも大きな魅力で、身体の使い方や収めてからの反転、ボール捌きなどはアーセナルのFWガブリエル・ジェズスのプレー集などを見て参考にしているという。

「まだ始まったばかりなので、この勝利に満足しないで、プリンス得点王を目指してやっていきたいです」「二桁は取りたいですね」という背番号9が今季初弾を皮切りに、ゴール量産を狙う。

石黒登(取材・文)