[プレミアEAST]昌平FW立野京弥、注目ルーキーが開幕スタメンで抜群の存在感! 得意の収めるプレーに加え決勝弾も。新指揮官も「バケモンだなと」
注目ルーキーが高校デビュー戦でいきなり存在感を放った。プレミア開幕戦でホームに市立船橋を迎えた昌平は1-1の後半45分、U-17日本代表MF山口豪太(3年)の縦パスに抜け出したU-16日本代表FW立野京弥(1年)が右足ボレーで決めて、これが決勝ゴールとなった。
立野は昨年、関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部でFC LAVIDAの3度目の優勝に貢献。U-15日本代表候補を経て、今年2月にU-16日本代表のポルトガル遠征メンバーに選出された。
アルガルベカップでは第2節のポルトガル戦、第3節のオランダ戦でゴール。「代表で2得点を決めることができて、自信がついて、こっちに戻ってきてもうまくやれることが増えた」という立野は、入学式を2日後に控えた今季開幕戦にいきなりスタメン出場。その中で「練習試合とかでも豪太が裏に出してくれることが多かったので、直感で動いた。自分の得意な形で決めることができたので良かったです」と見事な動き出しから決めて、チームに勝ち点3をもたらした。
また、「キープが得意なので、そこを見て欲しいです」と話すFWは、持ち味の収めるプレーでも存在感を発揮。「自分が収めて、周りに預けるプレーができれば、次に繋がって、自分もまた走れば良い点に繋がると思ってました」というFWは高校最高峰の舞台、2学年上のCB相手にうまく手で押さえながら自分の得意な形に持っていき、そこからのポストプレーや自らもゴールに何度も切り込んで決定機を創出。183cmの長身を生かし、セットプレーでも脅威となった。
芦田徹監督も「もう正直、今日話してたんですけど、「バケモンだな」っていう話をしていて。特にゲームの入りもそうですけど、やっぱり京弥のところを孤立させないようにってことで、(山口)豪太や(長)璃喜や(高江洲)春虎あたりの選手たちが近くで、近くでプレーしようっていうところの中で、でもやっぱり京弥はどうしても相手CB2枚に対して、2人を1人で戦わなきゃいけないシーンもあったんですけど、本当によく収めたり、自分で持ち出したりっていうところをやっていたと思いますし、そこらへんはまだ(入学前で)高校1年生でもないんですけど、そういった意味では本当に良かったと思いますし、最後本当に得点を取ったのもすごいんだけど、それ以外のところが本当に彼は今日はかなり効いていたと思います」と絶賛していた。
ハーランドを憧れに挙げ、「海外で活躍する選手になりたい」と話す注目ストライカーはモンテギュー国際大会(15日~)に臨むU-16日本代表メンバーにも引き続き選出。「前回のように活躍して、点を決めることができればいいと思います」。また、「(プレミアは)次とその次はいないんですけど、その後の試合も自分が決められるように頑張りたい。もっとプレミアでも決めて、活躍できる選手になりたい」と再び海外で良い経験値を持ち帰り、昌平でゴールを量産する。
石黒登(取材・文)