浦和レッズJr小林燈、剛柔併せた守備で最終ラインを牽引「ほかの大会も絶対優勝したい」

2月23日に浦和トレーニングセンター親善交流大会が行われ、浦和レッズジュニアが優勝。小林燈(5年)は「どんどんボールを運べて、相手のFWもちゃんと抑えて、ボールも取って、そのまま相手のゴールまで行って、そこでちゃんと決められたので良かったです」と振り返った。

決勝の船橋トレセン戦は「前半は相手に攻められたときもあったけど、後半はどんどんどんどん相手の陣地で攻められた」。井上奏雅(5年)、宮原司(5年)のゴールで2点を奪うと、後半も途中出場の豊田昊(5年)のクロスから伊藤晴太(5年)が追加点を決めて3-0で勝利した。

小林も「ちゃんと相手FWを潰せたので良かったと思います」とディフェンスラインの真ん中で強さを発揮。セルヒオ・ラモスに憧れるDFは対人や競り合いの部分でも効いていた印象だ。

また、準決勝の町田セレクト戦、決勝の船橋トレセン戦は「自分より相手がでかかったので、ずっとべったりくっつかないで、工夫して、取れるときにちゃんと取れたので良かったです」と体格で勝る相手に対し、強さだけでなく、取りどころを考えながらクレバーな守備も見せていた。

大会の優秀選手にも選出されたが、決勝のあとにはすぐにコーチと試合の中で出た課題を確認。「相手を外側に置いて、中でもパスカットできるようにとか、流れたボールをそこでも取れるように」と一戦一戦を無駄にせずに成長する。今年は2週前の第4種新人戦中央大会を制し、幸先良くまずは最初のタイトルを獲得。「ほかの大会も絶対に優勝したいです」と意気込みを語った。

石黒登(取材・文)