浦和レッズJr豊田昊、準決勝&決勝で点に絡む「もっとズバ抜けて輝きたい」。目指すは「5冠」
準決勝、決勝とゴールに絡む活躍でチームの今季1冠目に大きく貢献。一方で浦和レッズジュニアの豊田昊(5年)主将は「もっとズバ抜けて輝きたい」と言い、決して満足は見せなかった。
準決勝は5連覇中だったレジスタFCとの戦いとなった中で後半2分、豊田がダブルタッチで外し、そのまま相手を引きつけてスルーパス。これを小林南翔(5年)が決めて決勝点となった。
決勝の新座片山FC少年団戦は点の取り合いとなった中、3-2で向かえた後半14分にカットインから惜しいシュート。これは枠を捉えきることができなかったが15分、黒木唯斗(5年)のシュートのこぼれ球を拾うと、「相手が大きいってわかっていて、だから下が空いているのが見えたので、そこに狙って打ち込みました」。右足で低く、鋭く突き刺して勝負を決めた。
準決勝、決勝と勝負を大きく手繰り寄せるゴールに絡み、チームの今季1冠目獲得に貢献。しかし、豊田は「もっとズバ抜けて輝きたい。輝いて、得点を取って、チームに貢献したい」と話す。
「細かいところでも全員を置き去りにしていくイメージと、広いところではスピードを生かしてクロスを上げたり、自分で得点を決めたりしていきたいと思います」。リオネル・メッシに憧れるアタッカーはダブルタッチや縦への抜け出し、中に切り込んでいくドリブルで抜いているシーンも多かったが、「もっと圧倒していきたい。そしてチームを勝たせたい」と力を込める。
ひとつ上の代でも出場していた中で今年はキャプテンに就任。自分が勝たせるという想いは強い。その中で「僕が目標にしているのは5冠。チビリン、フジパン、4種、全日本県大会と全国大会。全部でタイトルを取ります」と宣言。「売りのドリブルを生かしてみんなを抜いて、パスも出しながら、相手を困らせていって、ピッチではみんなを引っ張っていきたいです」と語った。
石黒登(取材・文)