川越東DF村木喬一、久々のFW起用で関東予選導く2発! 「ひとつずつ大切にやる」信条のユーティリティ
「昨日の試合もPKまで行って、勝ちきれない試合が続いていたので、今日は自分で点を取ってチームの勝利に貢献できるようにと思って頑張りました」。西部支部7位決定戦、川越東DF村木喬一(2年)が久々のFW起用で2得点を挙げて、チームの関東切符獲得に大きく貢献した。
CBとしてプレーすることが多い村木だが、川越東では複数のポジションでチャレンジ。この日もスタートはボランチだった中で試合の途中から「久しぶり」というFWに移ってプレーした。
前半はFW白石亮太(2年)との連動がスムーズにいかなかった部分もあったが、後半は2人の間で話し合いルールを明確化。「前半はぐちゃぐちゃしていたんですけど、そこを明確化してそこからは動きがちゃんとお互い通じ合って、スムーズにできたので、それが良かった」と話す。
その中で2分、白石が競ったこぼれを拾い、右足で流し込んで先制ゴール。さらに5分にはゴールエリア手前でボールを受けると、「前を向いたときにゴールが見えて。周りを使おうかなっていう考えもあったんですけど、自分的に「今日なら行ける気がする」と思ったので、思いっきり振り抜きました」。右足を振り抜くとシュートはゴール右上隅に吸い込まれるゴラッソとなった。
「やっぱりゴールに近いので、いつも守っている分、今日は決めてやろうと思って試合をしていました。久しぶりの前だったので楽しかったです」という中でチームを勝利に導く2ゴール。終盤はCBに下がってプレー。この日は3つのポジションでプレーし、チームの勝利に貢献した。
これまでもたくさんのポジションを務め、中学校ではキーパーにもチャレンジ。「いろいろなところをやったので、それが生きているかなと思います」。山谷和紀コーチも「一言で言うと丁寧な選手」という村木は、「自分は技術もほかのチームメイトに比べて高いわけじゃないので、やっぱり普通のことをちゃんとしっかり、ひとつずつ大切にやるように心がけています」と語る。
「やっぱりCBをやっていてもコーナーキックとかから得点に関われるようになりたいですし、体力的な問題とか、そういうところでもまだまだ上のレベルと比べると足りていないと思うので自分の能力を少しでも上げられるようにしたい。関東予選ではひとつでも上の順位を目指して頑張りたいと思います」。しっかりひとつずつ積み上げて4月の関東大会予選までに成長する。
石黒登(取材・文)